人類はどこで間違えたのか 土とヒトの生命誌 (中公新書ラクレ 819)

  • 中央公論新社 (2024年8月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784121508195

作品紹介・あらすじ

気候変動、パンデミック、格差、戦争……20万年におよぶ人類史が岐路に立つ今、あらためて我々の生き方が問われている。独自の生命誌研究のパイオニアが科学の知見をもとに、古今東西の思想や文化芸術、実践活動などの成果をも取り入れて「本来の道」を探る。

そのために本書はまず40億年にわたる生命の歩みを振り返り、生きものとしてのヒトの原点を確認。次に自然を、生きものを、そして我々自身をも手なずけようとしてきたサピエンス史を検証。そこから環境を破壊し、格差を生み出した農耕の“原罪”が浮かび上がり、身近な「土」の重要性が明らかになる。これがレジェンド科学者の結論。

みんなの感想まとめ

人類の生き方や進化の過程を深く考察する本書は、私たちが自然界とどのように関わり、共生していくべきかを問いかけます。科学技術を否定することなく、農耕の歴史やサピエンスの進化を通じて、自然との調和の重要性...

感想・レビュー・書評

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  •  題名に惹かれて購読しましたが、正直言って「題名負け」かなぁ。生命の歴史40億年という言葉は出てきますが、もう少し突っ込まないと薄っぺらな議論になってしまいます。
     人間も生きものなのだから、戦争は不必要で、世界中の人間の祖先はアフリカいた共通祖先なのだから、妬みや競争心が消えることはなくても、憎む敵はいないはずだと…
     スパルタ人や信長やナポレオンも、もし争う相手が共通祖先であることを知っていたら、歴史も変わっていたのではないかなんていうのもどうかなぁ…。生命誌的世界観に基づいて農耕を始めたらどうだろうなんていう提案には少し驚いた。御伽噺としては良いと思いました。コメントありがとうございました。

    • きたごやたろうさん
      私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      「きたごやたろう」と申します。
      よろしくお願いします。
      私は現在天文台に勤めているのですが、科...
      私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      「きたごやたろう」と申します。
      よろしくお願いします。
      私は現在天文台に勤めているのですが、科学者の端くれとして、やはりこのタイトルは気になります。
      私なりに読んでみます!
      2024/09/25
    • 雷竜さん
      天文台に勤めているなんて羨ましいですね。超高温の特異点とか、1000億分の1の1000億分の1秒とか、どう考えても理解できないことばかりです...
      天文台に勤めているなんて羨ましいですね。超高温の特異点とか、1000億分の1の1000億分の1秒とか、どう考えても理解できないことばかりです。
       人類はどこで間違えたのかなんて、考えてみれば間違いばかり犯しているのだから、テーマにならないのだと思います。
      2024/09/25
  • 科学技術を否定はしないが、生命誌として人類をみると、自然から切り離して生きるわけにはいかない。
    文明は農業から始まったが、農業で植物や動物を手懐けることから自然をコントロールできると勘違いした。
    太陽エネルギーを上手く使うしかない。まだ飢饉も疫病も戦争も無くせていない。
    結局は自然農法。土に大事。人類は増えすぎた。
    水素社会はどうやってできる?核分裂は廃棄物で無理、核融合は当面実現せず。

  • ふと本屋で目に入って何となく買った一冊。

    ダンバー数、集団の数が、生き物の脳の大きさと比例する指標である。
    (現代人は、最大100人〜150人?それ以上になると、年賀状も義務的になる?。30人くらいがちょうどよい?自分の日頃関わる人とのやりとりを大切に思いやりを持って、生きたいと思った。原始からのヒトの進化の過程やDNAに、合っているんだろうなと。)
    ヒトは二足歩行になって、脳の重さを支えられるようになって、脳が大きく成長していった。
    大型動物が食べた、動物の死体や屍肉から、栄養価の高い骨髄を摂取できて、脳が成長していったという説もある。
    二足歩行になったのは、環境変化で、食べ物が減り、犬歯が小さく、他の生き物との争いに弱い人間が、分担して、協力して、遠くまで食料を探しに行って、住みかにいる子供や仲間に、持って帰ることができるように変化していったということが一説。(弱さが進化に繋がったというのは温まる話)
    だから、ヒトは平等に食料を分け与える。(マタギとかもそう)
    火の活用による、細菌などからの食の安全性の活用や、生肉食などと比較した、消化スピードの向上とそれに伴う、生活の豊かさの向上、食べることの楽しみの進化。
    人が持ってきてくれた食べ物が本当に食べて有毒でないかを判別するのは難しい。だから、人への信頼が大事。 
    親しい人、大事な人と、共に食事を摂ることは、大事なことだし、人間のDNA、進化の過程で、培われてきたことなのだなと、一緒にご飯を食べることを大事にしようと思えた。
    (一人暮らしやコロナもあり、毎日惰性で食事をとりがちなので。)
    何となく読み始めたのに、日頃の日常が、壮大なヒトの生命史と繋がっていることに気付かせてくれた、大切な一冊。

  • 著者・中村桂子さんにより、"生命誌"のご教示を頂き誠に感謝です。
    これまで、私自身が気付き、読んできた読書傾向をなぞることも多く、とても理解できる。
    一例としては、微生物は、眼には見えないけれども、無くてはならない働きをしてくれていることも。
    ヒトには、まだまだ知らない、自然界の営みや"環"(いろいろな循環)がある。むしろ、ヒトはこれまでも、そしてこれからも、自然界のなかで、助けられながら生存していくのだろう。
    誠に僭越だが、まだ"生命誌"の表現が、「ヒトの上から目線」が残っているように感じてしまう。
    ヒトが、このように書き記すことが出来る、地球上で唯一の生物だから、だろうか?
    やはり、業(カルマ)なのだろうか?…ヒトが、生物界のトップに君臨しているように思い、そのようにふるまわざるを得ないのは… ここで述べた、"トップ"に君臨、という表現に、違和感を感じてくださる方は、どれだけ居られるだろう?

    むしろ、ヒトだって、ほんとうに自然界の一部であって、他の生物種や環境に、我がもの顔で迷惑を掛けてしまわない範囲で、自由にふるまわなければならない、と認識し、肝に銘じるべきなのだろう。
    (人間の世界で、"自由"である、というとき、それは他人の自由を侵害しない・迷惑を掛けない、という範囲で取るべき思考や行動であるべき、という私の考え。
    その"自由"の範囲を、人間同士のみならず、自然界にも広げるべきなのだろう、という私の考え。)

    "生命誌"も、そういうことも仰りたいのだろう、とは思う。

  •  「おわりに」に書かれた以下の一節が強烈だった。
     …人生最後の段階にきて、私が暮らしたい社会、子孫につなげたい社会とはかけ離れた状況になりました。…
     自分はどう考えて生きてきたのか、何をしてきたのか、問われていると感じる。

     『「私たち生きもの」の中の私』とする考え方には共感するものがある。この感覚を大事にしていきたい。
     科学の進歩によって農業が土から見直されている話には、希望を感じた。今後、注目していこうと思う。

  • 今の世界、人は金融の奴隷、社会は支配欲への執着という構造で回っているのかなと思っていた矢先にこの本を読み、共感できる内容に一種の安堵感のような心地よさを感じました。
    ただ、世界を動かしている(と思っている)人たちの中には、自然は人間が征服すべき対象と考える人も多いとも聞くので、現状からの転換の難しさも感じます。
    土についての話はこれまであまり関心を持ったことがなかった分野ですが本書を読んで興味が出てきました。個人的には地表の舗装率について気になっていたこともあったので、今後、土のことにもすこし気にしながら、幸せに暮らすために何ができるのかを考えていきたいと思います。

  • 【請求記号:469 ナ】

  • 469-N
    進路・小論文コーナー

  • 人類は間違ってなんかない
    その時々で最善の選択をしてきた
    そして、これからも最善の選択をして行くはず
    その時に大事なのは共感であり、思いやりだと思う
    人間は平等であることを望むけれども、完全なる平等は不可能なのであるし
    不平等の中で、相手を尊重して、お互いに協力しあって生きることが大事なのだと思う
    相手は人間だけでなく、虫を始めとする自然の中に暮らす生き物たちすべてを指している
    謙虚に生きていきたいと改めて思った

  • ふむ

  • 農耕は原罪か?土木は破壊か?
    耕す事は英語でカルチャー、農耕は文化
    杜は土木、自然と対話しながら暮らす事
    土の事、思いを馳せながら生きてみよう

  • 「ホモサピエンス全史」や他書からの引用が多い。
    人類の間違いは1万年前の農業革命であり、牛や馬を使用した農業によってはしかや天然痘などの感染症が蔓延した。化学物質を用いた現代農業に警鐘を鳴らし、生体系に配慮したアグロエコロジーを目指すべきというのが本書の結論だった。
    7万年前に言葉が生まれ、認知革命が起きた。鳥の歌に代表される音楽と言語には密接な関わりがあるのが興味深い。
    ネアンデルタール人よりも体格に劣るホモサピエンスが生き残ったのは、イヌをはじめとした他の動物との共同生活のおかげであり、人類史のコミュニケーションの大切さがわかった。ただ、それでは農耕を始めたホモ・サピエンスが人類の間違いの原点になってしまい、表題に矛盾が生じるのでは?と思った。

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/719123

  • 東2法経図・6F開架:B1/5A/819/K

  • 気候変動、パンデミック、格差、戦争…20万年に及ぶ人類史が岐路に立つ今、40億年の生命誌から生き方を問う。ヒントは「土」!

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著者プロフィール

中村桂子(なかむら・けいこ)長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)准教授

「2026年 『核なき北東アジアに向けて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村桂子の作品

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