松本人志とお笑いとテレビ (中公新書ラクレ 820)

  • 中央公論新社 (2024年10月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784121508201

作品紹介・あらすじ

松本人志は、なぜ30年近くにわたってトップに立ち続けていたのか。そして「ポスト松本」時代のお笑いとテレビは、どう変わるのか。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    第1章  「松本人志性加害疑惑」を読み解く
    第2章  松本人志とダウンタウンが絶大な力を持てた理由
    第3章  「痛みを伴う笑い」は悪なのか?コンプライアンスを再考する
    第4章  衰退の一途をたどるテレビに未来はあるか?
    第5章  お笑いはどこへ向かうのか

    <内容>
    第1章はまあどうでもいい。第2章の分析は、ダウンタウンの力の分析としては、自分にはしっくりこなかった。NSC1期生で、時代の過渡期であったということか?第3~5章は、もっと深めてほしいところだ。納得感のある分析だった。テレビで無ければ、従来型の、もしくはその進化の新しい笑いが生まれるかも知れない。第5章の「令和ロマン」の話も面白かった。お笑い芸人を使うテレビコンテンツが賞味期限切れなのかもしれない。

  • 松本人志のファンの立場から性加害問題をきっちり批判。1章-2章まではおすすめ。

    第3章、
    「人を傷つけない笑い」への疑問はともかく、
    もろもろ甘い。

    「笑いとは差別」と喝破した中島らも、その葛藤をいかに乗り越えて発展してきたかをこそ読みたい。

    女性芸人は男性社会の中でマイノリティだからこそ、違う戦い方ができる、ガラスの天井を破ることにこだわらなくてもいい、別の道がある、というまとめかたは全く本質的ではない。

    4章、テレビの未来については、YouTubeとTikTokの動向が抜けているので、全貌が見えないと思う。コロナ禍以降のイベント開催と配信で稼ごうとする流れも抜けていると思う。テレビの、特に民放バラエティ番組の未来に絞るにしても、NHKへの視点が抜けているあたり、疑問。

    5章、松本人志問題を契機にお笑い界は「幕末」に入った、という表現は、示唆的ではあると思う。

    2018年から国連と仕事をするようになり、反社と手を切り、コロナ禍中に国から100億の助成金をもらい、2025年には大阪・関西万博の応援団という大役を控えている吉本興業の歴史と照らして、「お笑い」という芸能が近代化=資本主義化していくのだ、と論ずるなら、面白い気はする。

    (2024年末以降、中居正広問題の発覚と女性アナウンサー性接待疑惑によって、テレビ局・芸能界の人権意識の低さが露呈した、これから文明開化に向かうのか)(映画業界で五社協定が崩れたのが1970年代、ちゃんと芸能史として捉え直すべきと思う)


    一発屋芸人が出にくい時代については、やっぱりTikTokを無視していると思う。

    お笑いのフェス化については、『有吉の壁』ほか、遡ればいろいろあったと思うし、これも半端と思う。

    霜降り明星・粗品のキャラについては見誤っていると思うし、令和ロマンについては買い被りすぎと思う。



  • 嗚呼。

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/721144

  • 東2法経図・6F開架:B1/5A/820/K

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著者プロフィール

ラリー遠田(らりー・とおだ)
1979年生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、ライター、お笑い評論家として多方面で活動。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務める。主な著書に『この芸人を見よ!』(全2巻、サイゾー)、『THE 芸人学』(東京書籍)、『M-1戦国史』(メディアファクトリー新書)、『ダウンタウンvsナイナイ最強考察』(晋遊舎)、『バカだと思われないための文章術』(学研パブリッシング)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)、『逆襲する山里亮太 これからのお笑いをリードする7人の男たち』(双葉社)がある。

「2018年 『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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