カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード (中公新書ラクレ 822)

  • 中央公論新社 (2024年10月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784121508225

作品紹介・あらすじ

絵画に描かれた美女が誰か、あなたは即座にわかるだろうか。そばに薔薇があればヴィーナス。百合が添えられていればマリア。皿を捧げていればサロメ。剣を携えていればユーディト。ちょっとした知識があれば、隠された画家からのメッセージを探りあてることができる。「見て・感じる」だけではわからない、絵を読み解く手がかりをテーマ別に解説。この本を読めば、鑑賞体験はもっと豊かなものになる。図版120点収録。



本文より

印象派が登場する前までは絵にも意味があり、読み解くための「絵の言語」があった。(中略)絵独自の言語を読むことで、人々は画面に見えているものだけではなく、その奥に隠された画家からのメッセージを探りあてた。日本人には西洋的思考を完全に理解するのは難しいが、シンボルのいくつかを覚えておくだけでも、絵画鑑賞はぐんと楽しくなるに違いない。



目次

【「植物」の章 】薔薇/百合/リンゴ/月桂樹/イトスギ

【「天体・自然」の章】月/虹/川

【「動物・虫」の章】黒猫/テン/牡牛/蛇/ハエ/蝶

【「食べ物」の章】卵/蜂蜜/魚

【「相反する要素」の章】赤と青/右と左/分かれ道

【「武具」の章】剣/大鎌/矢/ハンマー

【「道具・装飾品・楽器」の章】天秤/十字架/鏡/甕/子供服/真珠/リュート/シャボン玉

【「建物」の章】窓/梯/井戸

【「技法」の章】擬人像/画中画/異時同図法/タイムスリップ

【「現象」の章】パンデミック/天を仰ぐ/運命

【「人物描写」の章】道化/三美神/聖母マリア

【「身体」の章】母乳/骸骨/髪/翼/目隠し

感想・レビュー・書評

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  •  著者である中野京子の絵画の見方を50のワードで解説した本。西洋絵画はこれらのことがわからないと、ただ単に配色が綺麗だとか、構図が素晴らしいとか、感覚で捉えるしかない。この本には多くの西洋絵画がカラーで紹介されており、この1冊で西洋絵画通になれる。美術館に行く前には必読の本。

    • ミユキさん
      雷竜さん、はじめまして♪
      先日、「怖い絵」に出会いました。
      本書も良さそうですね。
      怖い絵シリーズ読了後、読んでみたい本です。

      雷竜さん、はじめまして♪
      先日、「怖い絵」に出会いました。
      本書も良さそうですね。
      怖い絵シリーズ読了後、読んでみたい本です。

      2025/07/12
    • 雷竜さん
      コメントありがとうございます。この本は、より広範な西洋絵画が扱われています。西洋絵画にはそんな意味があったのかと、とてもいい本です。ぜひご一...
      コメントありがとうございます。この本は、より広範な西洋絵画が扱われています。西洋絵画にはそんな意味があったのかと、とてもいい本です。ぜひご一読ください
      2025/07/14
    • ミユキさん
      フォローありがとうございます。
      私もフォローさせていただきました。
      これからも雷竜さんの本棚を参考にさせてくださいね。どうぞよろしくお願いし...
      フォローありがとうございます。
      私もフォローさせていただきました。
      これからも雷竜さんの本棚を参考にさせてくださいね。どうぞよろしくお願いします。
      2025/07/14
  • 中野京子さんの絵画解説、もう何冊読んだかと言うくらい読んでいるけどまた新しい絵画との出会いでした。
    この本はタイトルの通り50のタイトルと、タイトルに沿った絵画の解説。中野京子さんの解説がなければ、綺麗な絵だなぁ…で過ぎてしまうものばかり。
    そこにこんなものが絵が枯れていたのか、これは男性なのか、これはそう言う意味なのか…など気付かされる。

    背景とその意図すること、日本人にはその風習がなくて計り知れないものもあるが、とても深いなあと思う。

  • 読み応えのあった1冊でした。
    西洋画を観るのがあまり好きではなく(どことなく怖いが先に来てしまって)避けていたのですが、お約束の知識を入れると一気に面白くなりました。今すぐにでも何か西洋画を観に行きたくなります。
    ゴッホについても数点触れていて、なるほど〜と思うことばかりでした。

    挿絵の絵がもう少し大きいと細かいところまでみれてもっとよかったのですが、著作権とかで難しいのかな…?
    今年の秋は美術史にハマりそうです。

  • 中野京子氏もブクログ新刊通知キーワードに登録してある。
    そのお陰で図書館に早くから予約しておいたので、早目に借りられた。ありがたい。

    私が読む中野京子氏作品の11冊目。

    相変わらずクセのある主張ではあるが、本書ではクセやや薄めなので面白く読めた。
    そして相変わらず、わかりやすい。

  • 最近は、同じ作品を異口同音に評す様な作品が多かったが、今作は西洋絵画の決まり事、つまり文章における文法を、12の章で表している。
    絵画の中の植物、動物、道具など。漠然と絵画鑑賞をするも良し、絵画に隠された文法を見つけて納得するも良し。歴史や時代背景なども含めて読んで良かった一冊だった。

  • 西洋絵画を読み解くための「絵の言語」を教えてくれる絵画エッセイ。
    西洋絵画に描かれた美女。そばに薔薇が描かれているなら、その美女は女神ヴィーナス。三日月のモチーフがあればアルテミス。剣を携えるのはユーディト、皿を捧げるのはサロメ。
    神々のシンボルや静物に込められた暗喩を知るのが単純に楽しいだけでなく、「見る」だけだった作品を「鑑賞」できるようになるので満足度が高い。
    例えば、表紙は「壊れた甕」という作品だが、本書で絵画の文法を学べば、少女がなぜ甕を抱えているのか理解できるようになる。
    美術館に行きたい!画集が欲しい!と思う一冊。

  • 目次
    【「植物」の章 】薔薇/百合/リンゴ/月桂樹/イトスギ
    【「天体・自然」の章】月/虹/川
    【「動物・虫」の章】黒猫/テン/牡牛/蛇/ハエ/蝶
    【「食べ物」の章】卵/蜂蜜/魚
    【「相反する要素」の章】赤と青/右と左/分かれ道
    【「武具」の章】剣/大鎌/矢/ハンマー
    【「道具・装飾品・楽器」の章】天秤/十字架/鏡/甕/子供服/真珠/リュート/シャボン玉
    【「建物」の章】窓/梯/井戸
    【「技法」の章】擬人像/画中画/異時同図法/タイムスリップ
    【「現象」の章】パンデミック/天を仰ぐ/運命
    【「人物描写」の章】道化/三美神/聖母マリア
    【「身体」の章】母乳/骸骨/髪/翼/目隠し

    知識があったほうが楽しいと思うのだが、なかなか覚えられない。

  • まず、殆どが右ページが説明で左が絵画というレイアウトなので、分かりやすく読みやすい。
    文体も小難しくなくとっつきやすい。フルカラーでキレイだし。
    前半は「これが描かれていたら何を表す」みたいなのが多く特に分かりやすく面白かったかった。
    しかし、最後の方は何となく難しく、そして面白みが減っていった。それもなんか暗い感じの項目で終わったので読後感が良くないというか。
    途中までなら★5。最後の方でマイナス。

  • 西洋絵画に描かれているモチーフの解説書。
    動植物やアクセサリー、武具、ポーズなどを駆使し、画家が作品の意味や狙いをどのように表現しようとしているかを学べた。

    本書を片手に美術館に入れば、絵画鑑賞がもっと楽しくなりそうだ。

  • 楽しく読みました。
    最近美術展に行っていますないので、また行きたいです。「怖い絵展」のような心躍る企画がまたあったらいいなと思ってます。

  • アトリビュートを含めたシンボルと、技法についても少し触れたフルカラーの一冊。
    もともとは連載ものだったこともあり紹介文もシンプルで、フルカラーで該当シンボルが使われている絵画も載せてくれているのでわかりやすい。
    アトリビュートはその人物を表すものなので良いのだが、シンボルは本当に多面性があり、絵画の文脈の中から読み解くのは中々に難しい。
    だが一つでも意味を知っているだけでも何も知らないより絵画は楽しめる。そのためのガイドとして良さそうだ。

  • 書店で見つけて、ふっと手に取ってしまいました。

    恥ずかしながら絵画については何も知らず、自分にとって未知の分野であるところに魅かれました。

    この本には、絵画のお約束が絵付きで説明されています。その絵の描かれているものの意味や読み解き方など、筆者の言う「絵画の文法」に触れることができます。

    異時同図法という表現技法があるなんて、全く知りませんでした…。

    ただ5秒だけ見て解説を読むよりも、色々な技法や文法・背景を知っている方が絵画もより楽しめるというもの。

    この本にあるのはその触りの部分だけではありますが、非常に興味深く読むことができました。今後美術館などに行く機会があれば、新しい絵画を鑑賞する前に、もう一度読んでみたいと思います。

  • アトリビュートの話ばかりかと思っていたら、異時同図法などの手法の話もあって、より興味深かった。
    中野先生の著作ではお馴染みの絵画や(この本で言うところの)「絵の言語」いわゆる決まりごとやお約束を一挙に読めて学べるのは有意義だった。
    復習でもあり、予習でもあり。
    西洋絵画の展覧会を見に行く前に読めば、その絵の解像度がぐんっと上がると思う。
    この一冊で50も紹介されているので覚えるのはなかなか骨が折れそうだが。
    50もありながら、どの話も見開き2ページ以内で使用された絵も多く、先生の小気味いい語り口調で今回も非常に読みやすかった。
    先生の書かれるツッコミもまた楽しいのだ。

    取り敢えず、自分は画中画に注目して見る癖をつけようと思った。
    背景の絵、ただの背景の一部としてスルーしがちなので。
    無駄なものは絵の中にないの精神で見ます。

  • たくさん中野京子さんの本を読んできました。
    私の記憶では、この本のように
    井戸以外、すべてのテーマが4ページにまとめられ
    ほぼその半分が絵、というのは初めてではないでしょうか。

    妙に落ち着きました。
    どうしてなのでしょう。

    四コマ漫画が受け入れられるのも
    そんな感じなのかしら。

    さてひとつ気になった絵を選ぶとしたら、
    ゴッホの『刑務所の中庭』

    これ、ドレの版画の模写なんです。
    だから厳密にはゴッホの発想とは言えないですね。

    ただ、私いろいろ見てきてゴッホの良さがちっともわからない。
    それが、ピカソもなんです。

    でもスペインのピカソ美術館に行ったとき
    「ピカソはわけのわからない絵を描いているけど
    本当はものすごく上手で、
    それが前提での理解しがたい絵なんだ」
    と感心したのです。

    この『刑務所の中庭』を見て、
    ゴッホはこういう絵を描く力があるんだ、と思いました。
    ピカソのときと同じ。

    プーシキン美術館にあるんですね。
    日本に来てくれないかなあ。

  • アトリビュート解説本として非常に面白い
    絵画を交えてこの持ち物はうんたらかんたらで、、と解説することにより絵画を見る教養を自然につけてくれるような本

    絵画を見て語る時には途方もない量の知識をつけないといけないと思うが、この本を読むことにより「語り」のための第一歩として進み出している!!!と思っている、知識を獲得したことが良い結果として残った

    中野京子だから読みやすい!面白い!という個人的な好みから来る感想だが流石の文章力でするする流れる川のように読めてどんどん知識吸収できたような気分になった、これが全能感である

  • 入門書。
    絵画を観る視点が変わる。

  • ムリーリョの「無原罪の御宿り」の話が
    勉強になりました。

    ホルバインの「大使たち」のリュートの弦や
    ラファエロの「小椅子の聖母」の
    ヨハネの葦の十字架を
    じっくりと観てみようと思いました。

  • まさに、知識があればもっと楽しい!

  • キレイな写真付きの西洋絵画解説本。見たことのある有名な物から初めて見る物まであり、見方の参考になりました。

  • この本を持って美術館へ行きたい!

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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