中世の秋 2 (中公クラシックス W 4)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121600066

感想・レビュー・書評

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  • 中世の秋の二巻目。一巻目と同様に中世の精神の飽和、堕落が描かれている。全てのものを観察し表す、このような考え方が絵画や詩作から伺える。しかしこれらの考えは半ば不可能であり、ルネサンス期の分析と統合の考え方へと繋がる。
    確かに中世の考え方は腐敗した。しかしそれらの芽がルネサンス期にしっかりと受け継がれたのであり、科学の思想がヨーロッパで先んじて発生した理由がよく分かる。非常に重要な思想転換期を分析した名著である。

  • [ 内容 ]
    ブラジル奥地で文明に圧殺される寸前の人々に共感し、野生の知の復権を企てた一知性の同時代証言。
    中世人の生の息吹きをあざやかに描きだす高度に視覚的な筆致。

    [ 目次 ]
    13 信仰生活のさまざま
    14 信仰の感受性と想像力
    15 盛りを過ぎた象徴主義
    16 神秘主義における想像力の敗退と実念論
    17 日常生活における思考の形態
    18 生活のなかの芸術
    19 美の感覚
    20 絵と言葉
    21 言葉と絵
    22 新しい形式の到来

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  • 歴史の楽しさは、出会いの楽しさです。自分が知らない見たことのない世界に誘われ、すでに失った価値観を追体験する… 今、私が歌舞伎を通じて江戸を眺めるのも、原点はここにあるのかも知れません。

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著者プロフィール

一八七二年、オランダに生まれる。一九〇五年、フローニンゲン大学教授。一九一五年、ライデン大学外国史・歴史地理学教授。古代インド学で学位を得たが、のちにヨーロッパ中世史に転じ、一九一九年に『中世の秋』を発表し、大きな反響を呼ぶ。ライデン大学学長をも務める。主な著書に『エラスムス』『朝の影のなかに』『ホモ・ルーデンス』など。一九四五年、死去。

「2019年 『ホモ・ルーデンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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