- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121600066
感想・レビュー・書評
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中世の秋の二巻目。一巻目と同様に中世の精神の飽和、堕落が描かれている。全てのものを観察し表す、このような考え方が絵画や詩作から伺える。しかしこれらの考えは半ば不可能であり、ルネサンス期の分析と統合の考え方へと繋がる。
確かに中世の考え方は腐敗した。しかしそれらの芽がルネサンス期にしっかりと受け継がれたのであり、科学の思想がヨーロッパで先んじて発生した理由がよく分かる。非常に重要な思想転換期を分析した名著である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
ブラジル奥地で文明に圧殺される寸前の人々に共感し、野生の知の復権を企てた一知性の同時代証言。
中世人の生の息吹きをあざやかに描きだす高度に視覚的な筆致。
[ 目次 ]
13 信仰生活のさまざま
14 信仰の感受性と想像力
15 盛りを過ぎた象徴主義
16 神秘主義における想像力の敗退と実念論
17 日常生活における思考の形態
18 生活のなかの芸術
19 美の感覚
20 絵と言葉
21 言葉と絵
22 新しい形式の到来
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
歴史の楽しさは、出会いの楽しさです。自分が知らない見たことのない世界に誘われ、すでに失った価値観を追体験する… 今、私が歌舞伎を通じて江戸を眺めるのも、原点はここにあるのかも知れません。