孟子 (中公クラシックス E 13)

著者 : 孟子 貝塚茂樹

• 中央公論新社 (2006年4月10日発売)

感想・レビュー・書評

[donguri3さんの感想 · 2011年6月30日]

いわゆる孟子、性善説を唱えた聖人、なんて教科書的なイメージとは異なった苛烈な人格に驚く。その思想と人格の乖離というか齟齬に。
しかし、教科書的な人格が性善説を述べるよりも、その苛烈さ故に説得力を持つのかもしれない。人の性を悪とするのは簡単である。善であると言い張るよりは遙かに。そういった意味でのラディカルさ。ラディカルな儒教。
後、孟子のえらいところは例外処理をきちんとしてるところ。それと手続き主義。