エネアデス(抄)〈2〉 (中公クラシックス)

制作 : Plotinos  田中 美知太郎  水地 宗明  田之頭 安彦 
  • 中央公論新社
3.75
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121601001

感想・レビュー・書評

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  • 1巻にひきつづき、2巻。
    プロティノスの体系は、「一者」を頂点とする神学的な構造になっていることがよくわかった。
    「感性界」という、感覚や肉体的な低次の領域の上に知性界があって、さらにその向こうに最善なるものとしての「一者」がある。この構造は初期から晩年まで全然変わっていないのだが、この「一者」を個人のなかにある内的なものと考えているのか、創造主=神と考えているのか、ときどきわからなくなる。後者の場合だとすると、これはキリスト教的な一神教の理念になってしまうので、彼が信奉していたギリシャ神話の世界観を超えて行ってしまうことになる。そこがおもしろい。
    しかしこの中公クラシックス版、訳者が数名で代わる代わる訳しているので、訳語が統一されていないのが気になった。「知性」が別の文章では「英知」になっていたりする。

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