生命を捉えなおす―生きている状態とは何か (中公新書)

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  • 中央公論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121905031

感想・レビュー・書評

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  • 1990(一部1978)年刊。本書の眼目は、科学的方法論として要素還元主義的見方を離れ、当該要素の関係に注目すべきで、生命はその典型、ということだろう。今風に言えば、複雑系論の嚆矢と評しうる。例として社会事象が挙げられているのはまさにそれ。と、ここまでは理解可能だが、本書列挙の具体例は個人的には難しいものが多い。特に六章「生体運動と動的協力性」、七章「リズムと形態形成」は…。またエントロピー崩壊を化学的な文脈で説明されても…。忸怩たる思いだが、再度アタックしたい。あと78年の本書刊行には脱帽である。

  • (2007/5/2)
    西垣先生著のデジタルナルシスの中からリファーされてたので,これを機会に読んでみた.

    リファーのジャンプの動機は清水博流の「情報の意味論」を知りたかったからなんです,清水博の生命理論を学ぶこととなりました.

    なんといっても,この生命論は僕が他の経路から間接的に他の先生,他の著書から学んできたこととの公約数で覆えるようなことだった.

    つまりは,その他の先生や,他の著書に強い影響を与えていたのが,この清水博先生と言うわけですね.

    計測自動制御学会の創発コミュでお世話になってる,東北大のY野先生のお名前が本書の中で結構出てきていて,知らなかったオシゴトを拝見いたしました.

    前半は非常にまとまっていて,綺麗な理論でしたが,増補でたされていた分はさすがに,
    細かな議論では到達できない領域に触手を伸ばした様子がでており,前半とはカナリ色合いの違う書になっておりました.

    意味論の世界を相手にしている私としてはその後半的な清水理論をもう少し読んでみようかとおもったり.
    (読んで納得いくんは前半なんですけどね.)

    しかし,なんだか東大な臭いがぷんぷんするのは私だけでしょうか?なんか,最近,東大と京大の学風の違いが理論・
    議論から,感じが違うんですよね.なんなんだろう,この感触・・・.

  • 得意先の人に勧められて購入するも数年積読。ようやく乗ってきて読了。すごく刺激的な本であった…!名著。難しいところもあるが、大枠の主張は文系頭でも読み取り可能だと思われる。生命は分けてもわからなくって、「生きている」というのはグローバルな性質、「相」なのである、と。目から鱗というのはこういうことですね。なんとなく感じてはいても、それを科学的な手法で確かめたり表現していくということができるんだ!と。感動ものです。そしてここにもセイゴオさんがいる…。この人すごいな。

  • 生きているとはどういう状態か。そんな素朴な疑問から出発し、出発点がそれだから知らないうちに分野を横断し、生物学、数学、物理学、果てには哲学の国境をなきものにする。その一個の精神のゆらぎを追体験できることこそ、本書の醍醐味だと思った。

  • 読みたいけど、新書は苦手なので
    これから読む!という気合いのために
    あえてレヴューを。

    「わたしの1冊日本の100冊」というNHKの番組で
    元SONYの出井さんが紹介されていて
    すごく印象に残りました。


    「いったいどこまでが自分で、どこからがちがうのか」
    「自分の勤めている会社が生命体だと思っている人は少ない」
    「難しくて簡単にわかる本じゃない」
    「一生付き合う本」
    など、これだけ短い番組でこんなに印象に残る言葉を言える出井さん、引き出すことができるインタビュアーに感服です。


    この中でも、もっとも印象に残っているのが
    「自分の勤めている会社が生命体だと思っている人は少ない」。

    言われてみれば、なるほど、そうですね。
    流動的で、諸行無常な世の中。
    会社を生命体として捉えるのは、一理ありますね。

    会社が生命体であれば、不老不死でいたいと思うのが
    経営陣でしょう。

  • 現代でも動的な生命の捉え方は新鮮だが、出版当時は衝撃だったのだろう。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(立花隆選)178
    サイエンス

  • 頭を使いながらものすごく集中して読んだ覚えがある。

    生⇔死
    「死ぬ」ということは「相転移」を起こすことなのだという示唆を与えてくれた本。

  • おそろしい本。
    生命という現象を、システム科学的に追求しているのかと思いきや、動的秩序の自己形成や動的協力性、形態形成、リズム、情報の創造と意味論、そして関係子。どこへ向かってるのか正直分からなくなるほど、多角的に捉えなおしている。
    頭がくらくらしてしまうような本だ。

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