文化人類学入門 (中公新書 560)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121905604

感想・レビュー・書評

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  • 1980年頃に初版が出版されたため、現在の研究を鑑みると少々変化している部分や新たにもたらされた考え等があるとは思うが、文化人類学についてその成立の歴史から内容に至るまで、大変わかりやすく解説している。まさに入門者にはぴったりの一冊だと思う。

  • 文化人類学とは、というところをざっくりと学べる書籍。発行が古いため最新の研究という感じではない。

  • 教科書的ではない入門書をと書き出しながらも教科書的。ただ、入門書として分かりやすく、自分自身が何に関心があるのか見つけることができる。

  • 人間ってほんと面白いよね。この本を読んで、あらためて実感しました。
    「裸体に対する羞恥心は決して衣服の発生原因ではなく、むしろ衣服の存在によって生み出されたものである」とか、シビれます。
    白川郷の合掌造りがなぜあんなに大きかったのかとか、盆踊りはなんのためにあったのかとか、日本人でもあまり知らない「文化」が盛りだくさん。多妻制やシャーマンの話題も感心。今後もっと掘り下げたい分野であるし、自分がいまテキトーに生きている今も立派な「文化」なので当事者として楽しんでいこう、とも思わせてくれる良書。

  • ほかの人のコメントに同じく、思っていた内容と違っていた。完全に文化人類学という学問の説明。柳田國男的なのを期待して読むとガッカリする。

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    p.35
    ……この実験において、チンパンジーのかわりに……二人の人間であればどう……だろう?人間……には……言語がある。そのため前からいる者は新入りに事情を口で説明することができるので、二人はただちに協力してロープをひくことができる。
    【疑問】どうして同一言語を操る人間同士という前提なのか。外国人同士とまではいわなくても、沖縄から出たことのない年寄りと青森からでたことのない年寄りで会話が成り立つとは思えない。設定が少し雑すぎる。

    p.41
    ……日本語で「文化」というと、「教養」や「知性」の意味にとられやすい……ので、今西錦司氏などは、文化人類学的な意味での文化を「カルチュア」と片カナであらわすことを提案しているが、たしかによい方法と思われる。
    【疑問】ただの逃げでは……。

    p.207
    ……固有の宗教の存在していたところへ他の宗教が接触し、両者が融合されたという例は、他の民族のあいだではあまりないといってよいだろう。たとえばイスラム教の存在しているところへキリスト教が入ろうとすれば、両者のあいだには烈しい憎しみと闘争がおこり、……力の強い方が残って他は駆逐されてしまう。二つの宗教が仲よく妥協しあい混合融合しあうなどということは、あまり例のない日本の特殊だとみてよい……。
    【疑問】イスラムもキリストも一神教で且つ出所は同じ。それに対して神道は宗教と呼べるかさえもあやふやで、仏教はさらに中国、朝鮮を経由する間に元の教義さえも可也変質して、ほとんど儒教化してしまっている。両者を同じ舞台にあげて論ずることにそもそも無理があるのでは。

    p.220
    ……10世紀になると、弟はこのオトを二つつづけて「オト・オト」とよんで、「弟」としての名称が生まれた。他方……「イモ」をくっつけて、「イモ・オト」から、結局今日の「妹」という名称が生まれた……。
    【疑問】オトヒトとイモヒトの転訛がそれぞれオトウト、イモウトであり、オトが二つとかイモにオトがついたとかいうのは誤り。どこからこんな変な説を引いてきたのか甚だ謎。

  • 多岐にわたる文化人類学を系統的に要約整理して1979年刊行以来版を重ねてきた入門書

  • 求めているのと違った内容だった

  • 人の営みをどう捉えているのかざっくり

  • 文化人類学がアツいと聞いて入門編を読んでみました。
    なるほどこういう視点の学問なのか、と知るにはとてもよかったと思います。20年以上も前の本なのに人間の普遍性とかに気軽に触れられるのが面白いですね。
    もう少しこのジャンルの本を読んでみたいと思います。

  • 説明がとても下手。
    話があちこち飛んで、言いたいことがまとまっていないので要点が掴みにくい。
    だから編集で小見出しをつけているのだと思うがそれにしても。。。
    現在では否定されてる説を冒頭で断りなく説明してくるのがとにかく嫌。

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