男と女の子 (中公文庫 A 29)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122000988

感想・レビュー・書評

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  • 「男と女の子、決闘、水の畔り」収録

  • 表題作で、一番気になったのは、少女がTVCMで歌うようになったのを岐部と赤堀がブラウン管を通して批評する場面です。あれはTVに出てる少女だけでなく世の女の子すべてに対する批評のように聞こえ、読むのがつらかったです(当てはまることがあるから…)。でも、その時の岐部の「もしも、ハイドだとしても、ハイドの分は僕が引き受ける」という言葉には、ちょっと悩まされてしまいました。吉行淳之介は初めて読んだんですけど(国文学を学んでいるにもかかわらず…)、割と馬が合いそうです。大学時代お世話になりたいなぁ。

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著者プロフィール

大正十三年(一九二四)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和十九年(一九四四)九月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。二十年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。 二十九年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。四十五年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。主な作品に『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』『夕暮まで』など。平成六年(一九九四)死去。

「2022年 『ネコ・ロマンチスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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