世界の歴史〈10〉フランス革命とナポレオン (中公文庫)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (519ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122001992

感想・レビュー・書評

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  • 僕の人生を決めた一冊といってもいいだろう。高校一年生の時にこの本を読まなければ、僕は史学科西洋史専攻を選ぶことも、フランスの歴史学について学ぶこともなかった。この本に対しては、ありがとう、と思うときもあれば、なんてこった、と思うときもある(どちらかといえば後者の方が強い)
    村上春樹も少年時代愛読したというこのシリーズ、ドラマティックに語りながらも、実証的見地を見失っていない、歴史入門者にとっては理想的な本である(ただし史観が古いことは念頭に入れるべきである)。
    前半はフランス革命、後半はナポレオンについてだが、なぜか僕は前半のほうに興味が行く。現代はかつてないスピードで時代が変わるといわれているが、19世紀末と、この18世紀末ほど歴史が激しく動いた時期はない。封建主義という、現実に則さず歪みに歪みながらも数百年と続いたシステムを、フランス革命は、一気に破壊した。そして未知への世界へと足を踏み入れた。全く過去には存在しなかったものを創造するのは、さぞや不安で、恐ろしく、勇気の要ることだったと思う。もちろん行動のバックボーンである、ルソーやモンテスキューの思想の助けを借りて行ったのであるが。
    考えさせられるのは、ロベスピエールの生き方である。彼の理想は正しかった。強い信念も、行動力も、清廉さも、正しかった。ただひとつ、歴史を見誤っていたのだ。フランス革命とは、ブルジョワジーによる革命だった。その一番重要な部分をロベスピエールは、見誤った。そしてサン・キュロット(下層ブルジョワジー)に権力の基盤を置き、そして、ブルジョワジーに倒されるのである。
    あと感心するのは、政治家は演説が上手いということである。ギリシャ・ローマ以来現代までずっと、演説が上手いというのは、西洋の政治家には必要条件だった。ブッシュ大統領ほど演説が下手な人間が大統領になったのも、革命的なことかもしれない。

  • (1993.11.11読了)(1979.11.18購入)
    *解説目録より*
    「自由・平等・友愛」の新しい理念と古い社会が凄絶に対決したフランス革命、その栄光と悲惨の中からナポレオンが登場しヨーロッパに嵐を呼ぶ。

    ☆世界の歴史・中央公論社(既読)
    「世界の歴史(2) ギリシアとローマ」村川堅太郎著、中公文庫、1974.11.10
    「世界の歴史(3) 中世ヨーロッパ」堀米庸三著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(6) 宋と元」宮崎市定著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(7) 近代への序曲」松田智雄著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(8) 絶対君主と人民」大野真弓著、中公文庫、1975.02.10
    「世界の歴史(9) 最後の東洋的社会」田村実造著、中公文庫、1975.03.10

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