新選組物語―新選組三部作 (中公文庫)

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  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122004405

感想・レビュー・書評

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  • 創作もあるみたいだが、後に続く作品から考えると紺作こそが新撰組の原点!
    土方が普通に嫌な奴にしか見えませんし、吉村貫一郎なども立派さの欠片も見えませんがそれが良し!

  • 新選組と言えば子母澤寛、遂に読みました(と言っても三部作とは露知らず、恥ずかしながら)。
    この作家の仕事は今に続く新選組物語の確かな礎の一つ、その意味で今読めば当たり前のことが書かれている。
    それにしても新選組が少々異彩を放っているとすれば、生き残った普通の人の語りが残っていることによるか。やはりこの作家の仕事には感謝が必要かと思われ。

  • 沖田総司の、芹沢鴨の、山南敬介の、吉村寛一郎の、ほか隊士たちの最期が綴られて始まる。隊のイケ面五人衆の話も興味深く、彼らもまた各々に哀しい最期を迎える。そして、やはり近藤勇が逝く描写は出色に栄える。それにしても、今生の別ればかりがこうも連なるとせつない。幾多の新選組小説の引用史料となった三部作を読み終え、また新たな思いで幕末維新作品に触れていきたい。(表紙は違います)

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著者プロフィール

子母澤寛

明治二十五年(一八九二)、北海道生れ。本名、梅谷松太郎。明治大学法学部卒。新聞記者を経て文筆業に。昭和三年の『新選組始末記』に始まる新選組三部作の実録や時代小説を多数手がけ、戦後は『勝海舟』『父子鷹』『おとこ鷹』『逃げ水』など徳川遺臣と江戸への挽歌ともいうべき諸作品を発表。昭和三十七年に菊池寛賞受賞。随筆の名手としても知られ、『味覚極楽』『ふところ手帖』(正続)など。昭和四十三年(一九六八)没。

「2021年 『愛猿記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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