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- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122004436
感想・レビュー・書評
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再読。ワイルドはドリアングレイやサロメが有名だけれど、他の短編もいいんだよなあ。由緒正しい英国の幽霊屋敷にアメリカ人一家が越してきたばかりに迫害される幽霊が可哀想でコミカルな「カンタヴィルの幽霊」がとても好き。
「アーサー・サヴィル卿の犯罪」は、アーサー卿の思考回路の支離滅裂さはちょっといただけないけれど、犯罪が暴かれない(罰されない)あたりがなんというか、ワイルド的。
「W・H氏の肖像」はシェイクスピアの『ソネット集』の謎(W・H氏とは誰のことなのか)についての話なのだけれど、昔読んだときは『ソネット集』自体を読んでいなかったのであまり理解できなかったと思う。今は『ソネット集』を読んだので、ふむふむ、なるほど!となかなか楽しく読めました。
※収録
「アーサー・サヴィル卿の犯罪」「カンタヴィルの幽霊」「謎のないスフィンクス」「模範的百万長者」「W・H氏の肖像」「散文詩」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。
じつのところ内容は覚えてないけど、かなり好印象を抱いた記憶はある。
(1988年08月29日読了)
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