人生について

  • 中央公論新社 (1978年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784122005426

感想・レビュー・書評

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  • 気がつかないうちに、音楽の話が絵画の話に、哲学に、宗教に、詩に、自然になって、気づいたら全て人生の話だった。全てに目を凝らすということを言いたいんじゃないかと感じた。

  • 論理的であることなんかにこだわらず、とにかく深く話が進む。

    ところで、近ごろいろんな本を読み、感じていることがある。それは、自らの生命は孤立しているのではなく、全てのものと渾然一体であるということ。そしてこの感覚から外れることなく行動することが、人生の姿ではないかということ。
    これは今の僕にとって、確信に近い実感になりつつある。

  • オカルティックな内容にも触れられていて、興味深い人生論である。

  • 小林秀雄「人生について」(1)思想のモデルを、決して外部に求めまいと自分自身に誓った人。平和という様な空漠たる観念の為に働くのではない、働く事が平和なのであり、働く工夫から生きた平和の思想が生まれるのであると確信した人。

    小林秀雄「人生について」(2)そういう風に働いてみて、自分の精通している道こそ最も困難な道だと悟った人。そういう人々は隠れてはいるに違いない。私はそれを信じます。(小林秀雄「人生について」私の人生観より) グイグイ心に迫ってくる。世の中にある陳腐な人生論を吹き飛ばしつつ。

  • 考えること、書くこと、生きること。
    必読。

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著者プロフィール

1931年2月12日生まれ、東京都出身の作曲家。東京藝術大学卒。作曲を長谷川良夫、ピアノを水谷達夫、宅孝二、奥川坦、稲垣寿子に師事。1959年・1961年 NHKから委嘱された芸術祭参加作品のラジオ音楽劇2作がそれぞれ芸術祭奨励賞を受賞する。1966年に中田喜直らと「波の会」(現・日本歌曲振興波の会)を創設し、第二代会長を経て、後に社団法人となった同会の名誉会員を務めた。「落葉松」をはじめとする歌曲・合唱曲やピアノ曲、童謡「まっかな秋」、オペラ、器楽曲、小学校校歌など数多くの楽曲を手掛ける。また、本人が直接合唱団を指導することも。東京藝術大学音楽学部講師、愛知県立芸術大学教授、聖徳大学・同短期大学教授、活水女子大学教授などを歴任した他、1979年には文部省派遣在外研修生としてパリに留学した。このほか、ショパンやリストのピアノ作品の校訂を手掛けた。2017年7月25日死去。86歳没。

「2024年 『混声合唱のための組曲 優しき歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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