魯山人味道 (中公文庫 M 123)

制作 : 平野 雅章 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 67
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122007284

感想・レビュー・書評

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  • 料理の仕方はとても大事だけど、それ以前にまずしっかりとした材料を集めないとダメって人なのね、魯山人さん。
    名前ばかりが知られてて、人となりがわからなかったんだけど、何となくわかってきた気がする。
    高級志向とか庶民派とか、そういう枠を超えた、とにかく美味しいものを追求した人なんだなあ。
    でも、こうもしっかりと下等を認識してると世の中のものほとんどがまずく感じられたんじゃないかなあ。
    ある意味で大変。

  • 1980年刊行。「美食倶楽部」を創業し、書、絵画、陶芸でも名を馳せた北大路魯山人が語った味に関するエッセイ。いろんなお茶漬けを挙げたところは特に食欲をそそる。編者は平野雅章氏。

  • くちこ:なまこ(海鼠)の卵巣。能登に産し、1~3月に卵巣が肥大化し、それが口先にあることから「くちこ」と呼ばれる。開いた卵巣を何枚も連ねて一枚に干し上げるので、一枚作るのに十数キロのナマコが必要であるため、大変高価になる(2008年一枚数千円)。乾燥させたものは三味線のバチに似てるので「バチコ」とも「コノコ」ともいう。生のものは塩辛にする。はらわた(腸)は、「このわた」といい、「ウニ」「カラスミ」とならんで”日本三大珍味”の一つ/中華料理が進んでいた時代は「明代」。理由は、食器が美的で優れていた時代であっ

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著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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