本郷菊富士ホテル (中公文庫 (こ21-1))

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  • 中央公論新社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122010178

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • このホテルの存在を初めて知った時は現存していれば是非この目で見てみたかったと悔やんだ事がある。そのホテルを彩った数々の人々を通じて描かれた大正・昭和初期のノンフィクション。嗚呼、100年前に生まれてみたかった。昔の文士達はなんと艶福家な事でしょう。

  • 本郷菊坂にあった高級下宿である菊富士ホテルは多くの知識人、文人、アナーキスト、高等遊民が集い住まいした伝説的な場所である。そのホテルの経営者一族と親戚関係にある著者の温かい眼差しで書かれた大変読み応えのある作品である。大杉栄、竹久夢二、宇野浩二、直木三十五、広津和郎、石川淳、三木清、坂口安吾といった人々が織り成す人間ドラマ。「エコール・ド・パリ」や「ときわ荘」のようにやはり知は集積するのである。
    この本を読んでから広津和郎が人間的な魅力がすごくあることに気がついたことは大変大きな収穫である。

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著者プロフィール

1922-2016年。作家。東京生まれ。きもの、日本文学、日本服飾史の研究に携わり、著者多数。著書に『一葉のきもの』『文士のきもの』『日本美術に見るきもの』など。

「2018年 『伝えておきたい古きよききもののたしなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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