マイ・ロスト・シティー (中公文庫 C 27)

  • 中央公論新社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122011342

感想・レビュー・書評

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  •  ちょっと変わった構成の短編集で、エッセイが一本入っている。でも、雰囲気は収録されている小説と似ている。軽いんだけど、物哀しい。都会的なんだけど、素朴さが残っている。それがフィッツジェラルドの魅力なんだね。それにしても、村上春樹の翻訳は読みやすい。

  • 訳者の想いが冒頭にあるため、必然的に村上春樹の世界に引きずられてしまうような気が、、、
    それはともかくどの短編も諦めと言いましょうか、静かな悲しさに包まれた雰囲気を纏っている。
    狂騒的な時代に嫌悪感を感じつつ、それに合わせていかないと様々な意味で生きていけない自己および市井の人々の悲哀をこの作家は本能的に嗅ぎつけ、かつ意図して淡々と描き出して見せた気がする。
    今回の読書後の一番の好みは『残り火』かな。

  • 「偉大なるギャツビー」で有名なフィッツジェラルドの短編集。
    村上春樹の訳だったので学園祭の古本市で買ってみました。

    全体的に悲しいというか寂しい作品が多かったように思います。

    それは前書きで村上春樹が言っているように、フィッツジェラルドの転落人生から来るものなのかもしれない。

    言葉選びがとてもよくて、フィッツジェラルドと村上春樹がうまく調和しているように思いました。

    すごく深いというかなんというか、読めば読むほど味が出て、胸が苦しくなって、言葉が心にしみてくる、そんな短編集だったような気がします。

  • 080513(a 080919)

著者プロフィール

1896~1940  1920年、処女長篇『楽園のこちら側』がベストセラーとなり、妻のゼルダと共に時代の寵児ともてはやされるが、華やかな社交と奔放な生活の果てにアルコールに溺れ、失意のうちに死去。『グレート・ギャツビー』『夜はやさし』等長篇数作と数多くの短篇を残した。

「2022年 『最後の大君』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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