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- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122011342
感想・レビュー・書評
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ちょっと変わった構成の短編集で、エッセイが一本入っている。でも、雰囲気は収録されている小説と似ている。軽いんだけど、物哀しい。都会的なんだけど、素朴さが残っている。それがフィッツジェラルドの魅力なんだね。それにしても、村上春樹の翻訳は読みやすい。
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訳者の想いが冒頭にあるため、必然的に村上春樹の世界に引きずられてしまうような気が、、、
それはともかくどの短編も諦めと言いましょうか、静かな悲しさに包まれた雰囲気を纏っている。
狂騒的な時代に嫌悪感を感じつつ、それに合わせていかないと様々な意味で生きていけない自己および市井の人々の悲哀をこの作家は本能的に嗅ぎつけ、かつ意図して淡々と描き出して見せた気がする。
今回の読書後の一番の好みは『残り火』かな。 -
080513(a 080919)