チャリング・クロス街84番地: 書物を愛する人のための本 (中公文庫 M 252)

著者 :
制作 : ヘレーン・ハンフ 
  • 中央公論新社
3.98
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本棚登録 : 739
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122011632

感想・レビュー・書評

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  • イギリスの古書店員らとアメリカ人女性の著者の心温まる手紙のやり取り。こんな風に本の事が好きでいれたらなと思った。

  • 本をより好きになる、より大切にしたくなる本。暖かい気持ちになった。荒れた気分の時に読むと良いと思う。
    読んでみたい本が一気に増えたけど、簡単には買えなさそう…

  • タイトルはロンドンのとある古書店の所番地。ニューヨーク在住の著者はお手軽なペーパーバックに飽き足らず、本物の装丁の古書を求め、海を挟んで書簡のやり取りが始まります。彼女が古書に感じる愛着のひとつは、とあるページが自然にパラリとあいて、前の持ち主のお気に入りの箇所が知れるところ。同じ本を手にした先人への共感と、仲介者たる古書店員への親愛が、手紙の文面に満ちています。昨年末から始まった古本募金、ご提供いただいた本をきっかけに、どこかでこんなドラマが生まれるかもしれません。

  •  二十年にわたって交わされた客のヘレーン・ハンフさんと古書店との往復書簡集。
     二十年もあると人間関係や居住などに変化があって、時の流れを感じる。それが嬉しくもあり寂しくもあり。また、相手への敬いを込めた丁寧な文章や、時にジョークやからかいを込めたユーモア溢れる文章に心洗われる気持ちになった。アメリカとイギリスにそれぞれが住み、会ったことも直接話したこともない両者が、古書が好き、面白い本が好き、という気持ちだけでこうも繋がれるのかという驚きと共に、やっぱり本っていいなぁと改めて感じる。

  • アメリカに住む婦人がロンドンにある古書店に本を注文することから始まり、その古書店のスタッフ達との20年にもおよぶやりとりをまとめた書簡集。登場する「本」が読みたくなる。

  • アメリカの作家とロンドンの古本屋との書簡からなる話。
    最初は小説だと思ってたので、作家が手紙に嘘を書いてたり、古本屋の誰かが行方不明になって送られてきた小説に謎が隠されていたりするのでないかとハラハラしてたら……最後までみんないい人たちでした。すみません。
    戦後間もないのでロンドンに物資がなく、アメリカ女性がいろいろ送ってやったり、それに古本屋の従業員やそのまわりの人が心づくしのお返しをしたりする。
    何が起こるというわけではないけど、20年の年月の間に作家が出世し、古本屋の人たちは年をとる。それでも優しい交流は変わらない。素朴で心が温まります。

  • 本読むことの幸せと幸せな人が読む本について書かれてる。

  • 書物好きだけでなく骨董品が好きな人にもオススメ。
    最後に「えええ」ってなるオチがありますが、それ以外は何気ない手紙のやり取りだけ。

  • 本を愛する気持ちが繋ぐ海を越えた友情。ニューヨーク在住の女性とロンドン古書店の店員との20年にわたる往復書簡集。温もりと優しさがいっぱい詰まった本です。

  • 辛口なユーモアに丁重に答えるやりとりが良い。
    手紙の文面からうかがえる個性が生き生きとしていて惹きこまれる。
    交流の輪の中に少し自分も加えてもらえて嬉しい。というような気持ちになっていた。

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著者プロフィール

江藤 淳(えとう・じゅん):文芸評論家。昭和7年12月‐平成11年7月。昭和31年、「夏目漱石」で評論家デビュー。32年、慶應大学文学部卒。37年、ロックフェラー財団研究員と してプリンストン大学留学。東工大教授、慶大教授などを歴任した。新潮社文学賞、菊池寛賞、日本芸術院賞、野間文芸賞など受賞多数。

「2024年 『なつかしい本の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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