元禄御畳奉行の日記 (中公文庫 A 178-3)

著者 :
  • 中央公論新社
4.11
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122014428

作品紹介・あらすじ

無類の記録マニア朝日文左衛門の27年におよぶ日記「鸚鵡篭中記」は、元禄に生きた好奇心旺盛なサラリーマン武士が,泰平の世の武士や庶民の生活を的確に、倦むことなく綴った記録である。この時代の人と生活、文化に精通した著者によって、はじめて明らかにされた、話題沸騰の超ベストセラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1987年(底本1984年)刊。

     時は江戸の元禄時代。武士階級にも律儀・堅物な人物はおり、27年もの長期間日記を書き続け、保存。
     表題は「鸚鵡籠中記」、著者は朝日文左衛門。
     この記述は、一般武士の日常生活と生涯記。細かいところなら、自らの結婚披露での献立や、正妻のヒステリーや嫉妬深さに辟易する様などがあるが、博打や愛欲に零落する同僚、生類憐み令の同時代評といった元禄の世相がビビッド。

     江戸武士の生き様に関心があれば、一読の価値あり。個人的には、時代は違ったはずだが、必殺の中村主水を想起してしまつた。

  • いつの世もマメな人が書きとめておいたことが
    こうして後世に資料として読まれるのだなと…
    なのでうっかりしたことは書けないなと思った

  • 元禄時代のサラリーマン武士、朝日文左衛門の日記。正確に言えば、日記の一部の紹介である。刀をうっかり忘れてしまう武士や、心中、賭博の流行など、元禄時代の空気や暮らし方が生々しく紹介されている。

  • 元禄時代のの尾張藩中級武士の日記と解説。いきいきと描かれる生活、好奇心旺盛でお調子者の朝日文左衛門の人柄、とにかく最高に面白い歴史ノンフィクション。

全5件中 1 - 5件を表示

神坂次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×