- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122014688
作品紹介・あらすじ
最後まで冷徹な自己分析、自己認識の中で、限りなく客観的、論理的世界へ飛翔して、自らの死と対決する三島ミスチシズムの精髄を明かす「太陽と鉄」、詩を書く少年が作家として自立するまでを語る「私の遍歴時代」、ともに自伝的作品2篇を収め、三島文学の本質を解明する。
感想・レビュー・書評
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よく、体育会系を揶揄する言葉に《脳みそが筋肉》なんてのがあるが《筋肉が脳みそ》だったら三島由紀夫になるのでは?なんてこと考えてしまう。恍惚へと、カタルシスへと息荒く昇りつめるような語りで、三島好きはさらに惚れ込み、三島嫌いはなんだコリャ意味不明?と嫌悪しそうな三島自身による三島作品のについての詩的解説のような『太陽と鉄』。ときめいた!
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まさか遺書?
ジェット機に乗って臨死体験してるだけ? -
もう、「太陽と鉄」は何度も途中で読むのをよそうかと思った。没後50年、命日でもあり、何か三島を読もうと思った。それで手にとったのだけれど、電車の中で読んでいると、いつのまにか寝ている。全く頭に入っていない。それでも、がまんして読み続けた。たまたま、恩師から三島のことについて書かれた文章を紹介するメールが届いたこともある。何とか終盤、おそらく自衛隊の体験談で、飛行機に乗っている話などは意味が通じた。それ以外は何だったのだろう。肉体に対する自信のなさなのか。まあそれはいいだろう。いっしょに文庫に収められている「私の遍歴時代」こちらは打って変わって読みやすく、一気に読み通した。まあ、太宰との関係とかおもしろくはある。芝居に対する思いとか、世界旅行に出て太陽と出会ったときの話とか。そして、ここには蓮田善明の名前があり、神風連、西南戦争と続いていくのだ。やはり石牟礼道子を読まないといけない。
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2014.1.28 読了
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三島の文体にはやはり矜持や自尊といった現在では失われてしまった人間には最低限必要な感情表現が含まれていて、とても快い。美しすぎる!たくさん読んでいきたい。
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表題の「太陽と鉄」は、筋肉フェチな三島。
「私の遍歴時代」は、有名な太宰治とのエピソードについて書かれている部分があります。こちらがとても読みやすく面白い。 -
2009/
2009/
生の緊張の故出がそのまま死につながるという逆説を理論的に証明した。 -
一時遠ざけていたけど、
共感できるところがすごくおおい。 -
080909購入。
著者プロフィール
三島由紀夫の作品





