与謝蕪村の小さな世界 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122015487

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  • 与謝蕪村の一番の味わいを一番優れて表現している評論をまとめた本。
    筆者のことを知らず期待してなかったが大当たり。書名と同じ「与謝蕪村の小さな世界」が白眉だが、その前の序の書き出しから秀逸。つまり
    「心になにか屈したものがあるような日、あるいはくたびれてただ呆然と燈火の前にいるような夜、與謝蕪村の句集や画集をとりだしてきてあてもなく眺めるのはいいことだ。」
    蕪村を心底好きな人ならではの文だ。
    それに続く内容は、学者として先達の評も踏まえた上での考察は独りよがりでなく魅力を素直に届けてくれる。細かいことをじっくり味わうように説いているためボリュームはあるが、そういう読み方が蕪村の句には合っていると思う。
    学術的であるゆえにためになったのは「北寿老仙をいたむ」の「へげのけぶり」の解し方。

  • 労作です。
    落ち着きたい年頃に読みたい本です。

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著者プロフィール

芳賀徹

1931年山形県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。同大学院比較文学比較文化博士課程修了。東京大学教養学部教授、国際日本文化研究センター教授、京都造形芸術大学教授、同大学学長などを歴任。97年、紫綬褒章受章。2006年、瑞宝中綬章受章。2018年、日本芸術院賞恩賜賞。2020年2月逝去。著書に『大君の使節』(中公新書)、『みだれ髪の系譜』(美術公論社)、『平賀源内』(朝日新聞社、サントリー学芸賞)、『絵画の領分』(朝日新聞社、大佛次郎賞)、『与謝蕪村の小さな世界』(中央公論社)、『詩歌の森へ――日本詩へのいざない』(中公新書)、『藝術の国日本 画文交響』(角川学芸出版、蓮如賞)、『文明としての徳川日本』(筑摩選書)、『桃源の水脈 東アジア詩画の比較文化史』(名古屋大学出版会)など多数。

「2021年 『文明の庫 Ⅱ 夷狄の国へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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