アーロン収容所再訪 (中公文庫 M 4-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122015661

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  • ビルマでの戦争、隊の内実を振り返りつつ、
    覚悟してビルマに戻っても、思うように記憶が鮮明にならず、同行者に気を遣ってゆっくり過ごすこともできず、
    そのもどかしさと疲労感、少しの喜びと、ビルマの暮らしぶりが伝わってくる。

    日本人観、キリスト教国、アジアの人生観自然観ももりこまれ、植民地支配下にも思いを馳せる。

    ビルマ戦地に赴き、心に浮かぶ様々な事柄を記している。
    当然、軸は大戦。

  • 戦後2年間抑留された筆者のビルマ再訪問記

  • ・著者のビルマ大好きっぷりがひしひしと伝わってくる一冊。
    ・戦中戦後とあれだけ特異な体験をしたビルマに対して、これだけ愛情を持つってのは、極限状態に置ける心理が働いてるんじゃないかとも思える。
    ・しかし著者の目を通して見るビルマの人たちの愛すべき姿はどうだ。
    ・戦後になってもずっと変わらない親愛の情を日本に持っててくれたというのが本当なら、こんなにうれしいことは無いよな。
    ・今はミャンマーであるこの国が、著者が訪れたときの姿でいるのかどうか、一度訪れてみたい。
    ・どうもシベリアの高杉氏とビルマの会田氏を混同しがちになる。あれ、あのエピソードってアーロン収容所だっけ?と。

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著者プロフィール

会田雄次

一九一六年京都府に生まれる。四〇年京都帝国大学史学科卒業。四三年に応召、ビルマ戦線に送られ、戦後二年間、英軍捕虜としてラングーンに抑留された。帰国後、神戸大学、京都大学(人文科学研究所)をへて、京都大学名誉教授。専攻はイタリア・ルネサンス史。著書は『アーロン収容所』『ルネサンスの美術と社会』『ミケランジェロ』など多数。九七年逝去。

「2019年 『日本史の黒幕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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