海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉 (中公文庫)

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  • 中央公論社
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122016347

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 例によって日本経済新聞「リーダーの本棚」(2014/7/20)を読んで購入した本。日揮グループ代表・重久吉弘氏の「座右の書」とのことです。

    上巻はヴェネツィア共和国の隆盛が描かれています。わたしは歴史書として括られるタイプの本をあまり読まないこともあり、最初は本書の叙述スタイルみたいなものになじめませんでした。一般的に見て大きな出来事や重要人物を中心に据えて述べるのではなく、あくまで著者独自の視点からフォーカスする対象が選ばれています。前半でヴェネツィアの建築について長く説明がなされるのはその一例です。

    もともとヴェネツィア共和国などというものが存在したことすら知らなかったため、あらゆることが新鮮に感じられ、また常に実利を優先するヴェネツィア人的発想のユニークさにも惹かれました。それが顕著に表れているのが第4章「ヴェニスの商人」であり、とりわけ国有船団による定期航路方式「ムーダ」でしょう。"ヴェネツィアほど、中小の商人の保護育成に細心の配慮をした国はない"(P.249)

    興味深いのは第5章「政治の技術」にて扱われているピエトロ・グラデニーゴによる政体の改革でした。中世の小国において、このような近代的な政治制度が成立していたことにまず驚きます。"つまり、ヴェネツィア人は、政治のプロは、専門化してはならないと考えていたのである。しかし、行政のプロは、その道の専門家でなくてはならないとも考えていた"(P.330)。また、議員の世襲化、「十人委員会」といった一見逆行にも映る制度改革が、意外にも奏功して、共和国の存続に寄与したというところもおもしろいポイントだと思います。

  • (1990.08.19読了)(1989.08.18購入)
    (「BOOK」データベースより)
    “おまえと結婚する、海よ。永遠におまえがわたしのものであるように”―葦におおわれた潟に建国以来、現実生義に徹した交易によってその地位を築いた地中海の“商人”、あるいは“海軍”、ヴエネツィア共和国を精密に描き、歴史の面白さを堪能させる気宇壮大な盛衰史。

    ☆塩野七生さんの本(既読)
    「イタリアからの手紙」塩野七生著、新潮社、1972.06.05
    「ルネサンスの女たち」塩野七生著、中公文庫、1973.11.10
    「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10
    「サロメの乳母の話」塩野七生著、中公文庫、1986.01.10

  • エンリコ・ダンドロ、それに尽きる。

  • ヴェネツィアほどの精緻な政治体制を造った国でさえも時代の波に抵抗しきれずに滅んでいく。まして稚拙な政治体制しか持たない国では・・

  • 松家氏推薦

  • 揺れ動く世界情勢の中、広い国土もなく、限られた人的資源で、智慧を駆使して国を守り抜こうとした人々の姿に感動致します。(上下2巻)

  • 2008/03/31 読了 ★★★★
    2009/12/01 読了

  • ヴェネチアの歴史を物語り感覚で楽しく理解できます。下巻の「聖地巡礼パック」の章が気に入ってます。この、商売上手!!

  • ベネチィア共和国の栄枯盛衰がわかる本。他の国でもそうだが、衰えていく場面を読むと胸が締め付けられる気分になる。

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