- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122016958
感想・レビュー・書評
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タイトルもええ感じだし、結構、好きなんで購入!まぁ、100円とかやけど。
古本屋さんの日常とか奇妙な話の短編集。作者の本業でもあるみたい。
まぁ、古い本なんで、古本屋さんも、結構、良い商売やったんかな?
今みたいに、目利きなしで、数を売るみたいな大型店舗とかない時代。
当たり外れは、あるにしても宝探しみたいで、本好きには堪らん仕事かも?
実家の近所にも古本屋さんあったな。
そんな高額商品とかやなく、文庫とかがめちゃ安く売ってて、良く買った。
ちゃんと確かめて買わんと、汚れあったりするけど。
今も憶えてるのは、買った文庫の途中ページにくっきりと指紋付いてて、何か気持ち悪かった〜
(確か、半村良さんの作品やったような…)
血かな?これ?とか想像しながら…
しっかり最後まで読んだけどね(^-^)v
今は、その店舗に大変お世話になっているので、あまり文句言えた義理やないけどね(^^;;
はじめの章は、古本屋の日常的な。
芦原将軍のはどうなんやろな。
名前は聞いたことあるようにも思うけど、こんな人やったんやな。
今では、この商売も厳しそう…
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第一章の古本屋のエピソードが良かった。
他は自分の好みではなかったが、芦原将軍が実在した人物であることを知ってびっくり! -
取り立ててすごいでもない古本屋の面白エピソードがメインなのだが、不思議と坂口安吾の短編でも読んでいるかのような独特の叙情感が有る。どこかに連載されていたのだろうか。半ばに突然出てくる「芦原将軍研究」はサブカルの人はもちろん、夢野久作、筒井康隆、赤瀬川原平などを読み込んでいる人には必須であろう(それがサブカルか)。全編を通じてつげ義春の漫画に自然と変換される。
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事実は小説より奇なり。古本屋だった彼がその後どうなるか。人生わからないものである。
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基本的には著者の本業(副業?)である古本屋家業にまつわる悲喜こもごもを綴ったエッセイだ。
夜逃げの資金に本を売り払う夫婦の話とか、均一ワゴンの本をすべて買い取っていく正体不明のおじさんとか、読書家が死んだ時、ハイエナのようにその蔵書を狙う古本屋たちの争奪戦とか、面白いけれども、時代は30年以上前の話で、とても時代を感じる。インターネット全盛の今の古本屋とは全く業務が違う(と思う)
この本の中で格別面白いのが「狂聖・葦原将軍探索行」だ。
簡単に言うと、葦原将軍は精神を病んでいて、自分を皇位継承者と妄想していて、いろんなところで勅語を連発して、大正から昭和初期にかけて、世間を騒がせていた人だ。言語や論理は明瞭なので本気なのか詐病なのかわからないところもあったらしい。
当時のマスコミはそんな将軍を面白がって取材対象とし、政局や軍の戦略、世相についての意見を求めた。そのたびに将軍は「朕は…」と発し、けっこうまともなことを話した。なんでこんなに世間から注目されているのに不敬罪で捕まらなかったのかわからないが、戦局が不利になる前の日本は以外と自由だったのかもしれない。
この本のなかでは、将軍詐病説を追い、探っているが、推理小説ではないので、真相はわからないままだ。
小説の基本は変な人を丁寧に注意深く書くことだ。と、ある純文学の小説家が言っていた。
これはお手本みたいな小説だ。
葦原将軍と言う人を初めて知ったけど、たぶんこの人のことを書いた本は昔はたくさんあったと思う。こんな変な人、滅多にいないから、小説家は放っておかなかったことだろう。
他の本も探してみたい。 -
古本業界に集まる人々の、なんとも業深いエピソードたち。
そういう時は、仕方なく、店外にあるワゴンにある本だけ見るという…(−_−;)
お客さん入ると、慌てて一緒に入っ...
そういう時は、仕方なく、店外にあるワゴンにある本だけ見るという…(−_−;)
お客さん入ると、慌てて一緒に入ったりしてました〜w
残念(>_<)
残念(>_<)
確かに減りましたよね。
うちの辺は、大学の近くに何軒かある程度です。
近くにブックオフ大型店舗と中型店舗2つあるし、古本市場とか...
確かに減りましたよね。
うちの辺は、大学の近くに何軒かある程度です。
近くにブックオフ大型店舗と中型店舗2つあるし、古本市場とかいうのもあるしで、儲かりませんよね。