- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122016989
感想・レビュー・書評
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内容(「BOOK」データベースより)
列車内や街角の騒音公害、化粧されたリンゴ、病的なまでの贈答合戦、老人ホームの日欧比較など、外国暮しの長い著者が、異なる発想で日本人の「食」「住」「慣習」を見直した貴重な提言の数々。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海外に滞在することの多い著者による、日本人批判の文章を集めた本。
1979年に雑誌連載した文章をもとにしている。
既に古くなった捉え方もありそうだけど、自分には当時のことがわからず、どれほど的を射たものだったのかは、正直わかりません。
それでも人づきあいの仕方とか何に対して気を配るかとか、今でも通用する日本人の性格の一面をとらえたところもあるな、と思いました。
ただし、批判するのに裏付けのデータをとったり取材をしたわけでもなく、あまりに著者の主観で書かれていて、外国と日本とでなぜ違いが生じるのか考えずに、単に「外国は良い、日本は駄目」といっているだけのように読めたりもし、生活が文化的で海外慣れしたご婦人が日本で抱えたストレスを発散してるだけ、のような、愚痴を聞かされている気分にもなりました。
特に食についての章は、あまりに日本は駄目というばかりで、読んでてかなり不快に。
いったい著者はどういう生活をしてきた人なのか。
自分なんかとはぜんぜん違う体験をしてきた方なんだろうなあ、と思いましたが、まあそれはどうでもいいです。
日本人ってこういう傾向もあるんじゃない? というお上品な世間話の本でした。 -
四隅がすっかり黄ばんでしまった文庫本。この本を買って、読んだのはいつだったのだろう。外国で暮らし、働く女性に憧れを感じていたのは、社会人としてスタートしたばかりの自分が、どこか生きづらさを抱えていたからかもしれない。今読むと、偏った見方も目につくが、外から見える日本の姿、今も変わらないなあと感じさせられることも、まだ多い。余談だが、安藤和津が、犬養道子の異母妹ということを、ネットで知った。