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- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122017436
感想・レビュー・書評
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若狭街道=鯖の道:鯖街道:小浜から京都まで100kmあり、新鮮な鯖に塩をして三日目に京都の市場に並ぶころには塩が馴染み美味しい/和歌山県と銚子との関連性:昔は黒潮に乗って遭難したりすると房総半島へ流れ着いた。そのうち黒潮にのって漁師が房総半島までやってきて漁をするようになり、やがて定住するように../銚子の醤油、西宮との関係:1616年田中原蕃は西宮の真宜九郎右衛門のすすめで溜醤油を醸造した。これが、銚子での醤油醸造の始まり。江戸からの帰り船で赤穂の塩を運び、常陸の小麦、筑波の大豆が入手可能であったのも
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焼いたコノシロの身をほぐし、それとコンニャク、ネギ、焼き味噌を混合したものと和え、熱湯をかけてごはんと一緒にいただく。これをサツマという。鹿児島県から遠く離れた故郷でそれをなぜサツマというのか不思議に思ってはいたが、故郷を離れてそんな料理とも言えないようなあまりにもありふれた食べ物のことは忘れていた。そういうものは西日本の各地に、東端は小豆島あたりまで形を変えて伝承されていたことにこの本に出会って気付いた。そもそもコノシロなど都会では入手できないので我が家ではもう絶えてしまっている。アジを代用して試しに作ってはみたものの、都会育ちの子供らや連れ合いは見向きもしない。それに味噌の風味もなんだか違う。田舎で食べた曾祖母の作るサツマを思い出すだけである。そんな危うい名もない庶民料理の数々の命脈を辿る本である。
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