エコロジー的思考のすすめ―思考の技術 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122017641

作品紹介・あらすじ

いまや環境問題はサミットの議題となるほど深刻化しているが、状況の悪化を防ぐには泥縄式の対策を積み重ねるのではなく、本当に文明のベクトルを変えねばならない。そのためにはエコロジカルな思考が万人の常識となる必要があるのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 地球全体における人類の位置づけについて考えさせられる。
    リソースは有限であり、一時的な過剰摂取は、後々の不足を引き起こす。循環を考慮することが大切
    初版は1990年と古いが、30年たった今でも十分に通じるということは、環境は長い目でみる必要がある。よくなるも悪くなるかの傾きが大事

  • 生態学の視点で物事を捉えることで複雑化する現代社会の問題に対する解決策を考えるヒントを得ることができるのではないか。驚いたのは1971年30歳の著者の処女作であること。知の巨人と言われる片鱗が垣間見れた。

  • p20 シュールレアリスム
    p208 不純物

  • 結果に至るまでには必ず原因があるといった事を学問とした生態学を解りやすく解説した内容。それをもとに現在の状況が引き起こすだろう未来の環境破壊を切々と説いたもの。

    まるでインクレディブルマシーン。

  • ■生態学の教え

    A.複雑でチャネルの多い自然のシステムに比べて、人工システムは単純である。それゆえ、どこかに狂いが生じると、故障したチャネルの機能を他のチャネルがすぐに引き継ぐことができず、システム全体が破壊される。

    B.生物は、その時、そのところでの環境に最も適応したものが栄えるが、ある生物が繁栄すると、その生物の繁栄自体が別の環境を作り出し、別の生物が繁栄しやすくなる。こうして繁栄する生物が移り変わる現象を「遷移」という。

    C.人間は、人間に害を与える生物を「害虫」と呼び、撲滅の対象とするが、害虫からすれば、人間こそ「害獣」となる。このように、自然界における善悪は相対的である。

  • 様々なデータをもとにエコロジー論を展開。
    科学をベースにしつつ、人間社会の在り方を論理的に提示するというアプローチは、さすが。

  • 生態学的視点による人間文明の見直し
    ■1971年に日本経済新聞社にて出版されたのが一番最初であり
     1990年に中公文庫にて改題、一部補足的加筆が加えられ版を重ねている。

    ■著書の他の作品に比べて専門用語が少なく分りやすく感じるのは、ミクロにも話が及びやすい個別題材と異なり、生態学というマクロの全体的視野に基づく全体の関係性による分野が題材となっているためであると思われる。

    ■自然のエコシステムの複雑な関係性の視点を、人間の社会、経済のシステムを分析するためのベースにおき、はや1970年からアンバランスになっている人間文明
     について警鐘を鳴らしている。後の文明の逆説、宇宙からの帰還、そのほかの作品にもつながりが感じられ、かつ時代をへても色あせない作品だと感じる。

  • ちょっと昔の本であるが、震災で津波や原発が大変なこの時期に読むのに意味のある内容だった。人間は自然に対し驕り高ぶってはいけないということがよく理解できる。
    本としてもエコロジー思考を軸に、環境問題を大局的につかむ内容から入って、人間の社会システムの有り様にまで言及していて読みやすかった。

  • 立花隆さんの実質的な処女作らしいです。今でこそエコロジーの考え方は常識ですが、この時代にこの思想をもっていた筆者には頭が下がります。
    内容は同じ結論が繰り返し書かれていて少々読みづらいです。今でこそ当たり前のことしか書いていないので、新しく得られた情報や「なるほどな」と改めて考えさせられた点はありませんでした。

  • 非常に読みやすい本、世の中の仕組みが少し分かった気になるかも

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋入社。66年退社し、東京大学文学部哲学科に学士入学。その後ジャーナリストとして活躍。
74年、『文藝春秋』誌に「田中角栄研究 その金脈と人脈」を発表。79年『日本共産党の研究』で第1回講談社ノンフィクション賞受賞。83年、第31回菊池寛賞、98年第1回司馬遼太郎賞を受賞。
著書に『中核vs革マル』『宇宙からの帰還』『「知」のソフトウェア』『サル学の現在』『臨死体験』『ぼくはこんな本を読んできた』『天皇と東大』など多数。

「2020年 『自分史の書き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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