猫の縁談 (中公文庫 て 1-2)

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  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122018280

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  • ぼちぼち面白かった。古本屋さんが書いた、古本屋が舞台になっているストーリー。タイトルの猫の縁談を含む短編集。猫の縁談は設定は面白かったが、なんというか微妙な後味。3匹の猫を飼う書籍コレクターが、自分の死期を悟ることにより、猫に持参金というか、持参財産(稀覯書)をつけて嫁がせようという話。ボケ始めている様子の描写がテンポを悪くさせているように感じる(主観)。古書業界ネタもそこかしこに見られて興味深い。

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。中学卒業後、上京、古書店に勤務する。73年から古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2023年 『出久根達郎の古本屋小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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