寂聴 般若心経―生きるとは (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論社
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本棚登録 : 181
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122018433

作品紹介・あらすじ

「愛すれば執す、執すれば着す」。執着を捨て、解き放たれた、自由な心になったとき、人は輝くように美しくなる。-仏の教えを266文字に疑縮した「般若心経」の真髄を、自らの半生と重ね合わせて説き明かし、生きてゆく心の拠りどころをやさしく語りかける、現代最良の仏教入門。

感想・レビュー・書評

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  • 2013.03.24 借りる。読書開始。

  • 瀬戸内寂聴の個性が強く出るけど、般若心経の解説としてはとても丁寧でわかりやすいと思う。お経の内容の流れが理解できると暗記が良く進みます。

  • 般若心経をめちゃめちゃわかりやすく解説してある。
    とはいえ、自分で説明しろと言われたらやっぱり忘れてるので、紙に自分なりのまとめを書きながらもう一回読みたい。

    瀬戸内寂聴の講話が間に挟まってて、それもまたおもしろい。

    最後に、講話を除いて、般若心経の解説をサマってあるけど、これではやっぱりわかりづらい。

  • 解りやすい般若心経入門。
    というか、般若心経をベースにした寂聴法話。
    般若心経の解釈については、もうすこし踏み込んだところが聴きたかったけど、法話である以上、それは望むべくもない。
    岩波文庫の般若心経と合せて読むとまたいろいろ自分なりに考えることが出来て、良いと思った。

  • 仏教って、人間って、この世って、素晴らしい!
    ……と思える素敵な本。

    般若心経の解説がわかりやすいこともさることながら、解説の前に添えられるエピソードがとてもいい。

    釈迦が食中毒にあたって苦しんでいる(その後死ぬ)ときの話。
    食中毒の原因になった食べ物を食わせた鍛冶屋のチュンダに気を遣って言った言葉。「今まで人に食べさせてもらった食事の中で、チュンダの食事が最も尊いものだった」

    そしてついに死んでしまう直前。
    この世に生まれることは苦である、と説いていた釈迦の最期の言葉。
    「この世は美しい、人間の生命はなんと甘美なものだろう」

    あるいは博多の仙崖さんという偉いお坊さんが弟子に言った最期の言葉。
    「死にたくない」
    弟子は、もうちょっといいこと言ってくれよ……と困って聞き直した。すると「死にたくない。どうしても、どうしても死にたくない」

    また、著者が中国のとある観光地のフォトスポット(写真撮影1回80円)で撮影する前に3回分ぼられたという話。著者は怒って結局1枚も撮らずに帰ってしまった。数年後に再び訪れるとそこは撮影禁止になっていて、当時の自分の短気を後悔する。

    修行を積んだ偉いお坊さんたちも人間らしく生きているんだと思ったら、なんかこちらが楽になる。リラックスリラックス。五蘊皆空。色即是空。心無罣礙。羯諦羯諦。

  • とらわれないこと。執着を捨てること。 そうすればなんでもできる。

    よく外人にあなたの宗教はと聞かれたらとりあえずBuddistと答えればいいと言うが、現代の日本人でそう言える資格がある人ってどれだけだろう。
    僕はそういえるように般若心経を覚えることにするよ。

    まぁ、般若心経POPから入った僕ですが。
    今二十代の僕はこれを読んで、とんがったところの無い若者を突き進みそうだ。そうじゃないんだけどな。そうじゃなくて、もっと自分だけで切り開かなきゃいけないんだよな。
    変な執着なく、回りの目を気にするばかりでなく、生きていく。
    羯諦

  • お釈迦様も私と同じ人間で、たくさんえらいことをしてきたのに、食中毒で苦しんで死んだ・・・。このことは衝撃的だった。
    これが人生だと寂聴はいう。いいことをしたから、いい死に方をするなんて、そういうもんじゃない。身を持って、人生とはこういうものだと教えってくださった、と。すごく納得した。
    観音様はその時に応じた姿で我々を助けてくれることを知った。ということは、藤井先生は観音様だったんだなあと思った。先生だけではなく、夫も父母も、兄弟も、看護師さんも友人も、観音様が姿をかえて私を助けてくれているのだろうか。
    そして、お釈迦様がお亡くなりになるときに弟子に言った言葉がとても印象深く、教訓として心に残った。
    信じるは自分と法。そのために自分を磨くようにおっしゃったのだ。周りに惑わされることなく、信じられる自分になる。そのために信仰が自分の助けになるのだ。
    何度も読み返したい。

  • とてもためになる。いきづまったら、また読みたい。

  • 般若心経、仏教についてとてもわかりやすく書かれた一冊です。
    般若心経というものは、「人はなぜ苦しむのか」ということについて、思ったより論理的に説明しているなという印象です。

    本の構成ですが、「般若心経法話」と「『般若心経』について」の2つに分かれます(前者がページ数の多くを占めますが)。法話の部分は著者自身のエピソードなども絡めて語り調子で柔らかく書かれており、楽に読めます。まずこの部分で般若心経全体をざっくりと解説してから、改めて最後におさらいをする形になっています。この構成のおかげで、予備知識なしでも楽しく読めました。

  • 京都嵯峨野の寂庵でおこなわれた、『般若心経』についての著者の法話を収録している。

    『般若心経』の解説書や仏教入門だと思って机に向かって読むような本ではない。著者の気のおけない話に耳を傾けているような気持ちになって読む本だと思う。

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著者プロフィール

せとうち・じゃくちょう 1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。1957年に「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年に文化勲章を受章。他の著書に『釈迦』『死に支度』『わかれ』『求愛』『いのち』など多数。

「2018年 『花のいのち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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