江戸吉原図聚 (中公文庫 み 27-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 152
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122018822

作品紹介・あらすじ

江戸風俗画の研究と模写に打ち込んできた著者が、肉筆浮世絵、版画、黄表紙や洒落本の挿絵など、全盛時の吉原を描いた二百五十余点の絵画資料を精確に復元し、それぞれに平易な解説を付す。登楼のしくみ、廓内の風景、遊女の生活と風俗、吉原の年中行事など、いまは失われた吉原遊廓の全貌を鮮やかによみがえらせる画期的労作。

感想・レビュー・書評

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  • 2021.4.24市立図書館
    先日読んだ川上弘美『三度目の恋』からの芋づるで、川上さんが執筆時にかたわらにおいた本、主人公も作中で読んでいた本を借りてみた。
    江戸風俗研究家の著者が収集した吉原関係の絵画や文献資料をぎゅっとまとめたお宝本。杉浦日向子さんあたりもこういうのを参考にしていたんじゃなかろうか。

  • 吉原というワードは時代小説には必ずと言っていいほど登場する。そんな吉原に関するしきたりを始め、関係画像も多数あり、実に読みやすく整理されている。
    文庫本サイズなのもいい。時代小説のお供にいかがか。

  • きらびやかだけど悲しい世界。
    当時を偲んで吉原に歴史巡りしようと思います。

  • 当時の版画などから復元された絵が充実しているのが最大の見所。その内容は多岐に渡り、遊女達がどのような生活を送っていたのかが手に取るようにわかります。安永年間(1772~81)から幕末に絞った内容となってはいますが、充分すぎるボリュームです。TVや映画で時代劇がめっきり減り、そういった映像作品に馴染みのない方が江戸時代を舞台にした小説を読んでみようと思ったなら、事前に目を通しておいて損はない1冊です。難があるとすれば、分厚く重たい文庫本なので、通勤・通学の電車やバスで読むには不向きな所でしょうか。

  • 吉原について、当時の浮世絵なんかを引用しながら、分かりやすく解説してあります。
    吉原を知りたい人はオススメな一冊!!!!

  • 文庫なのに1600円もするから、ええ?! っと思ったけど読んで納得。確かにその価値はある。様々な浮世絵(の写し)を交えながら江戸吉原の暮らしを見ていく本。挿絵の多さが嬉しい。すごく吉原の暮らしが身近に感じられる本でした。後ろに索引もついているので、何か調べるのにも便利。

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