TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.72
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本棚登録 : 11292
レビュー : 1264
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122018839

感想・レビュー・書評

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  • ずっと探し回っててやっと借りられた1冊。

    つぐみとまりあの2人の間には、友情という言葉だけでは片付けられないような〝何か〟があって、それをベースとして物語が進んでいく感じ。すごくステキでした。

  • 吉本ばななさんの著書の中で、1番好きな本です。

  • 読み直し。

    病弱で美しく、わがままでいじわる、でも情熱的でどこか憎めないところがある少女、そういう像にどこか憧れがあるのだけれど、その元になっているものの一つがこの本だと思う。もう一つは大和和紀のヨコハマ物語か。

  • 子供時代の終わりを海辺で締めくくった話。
    病弱の美少女という虫酸の走るテーマだが、つぐみの闊達なセリフがお涙ちょうだいの卑しさを気持ちよく拭い去っている。小説の女性キャラはなぜか過剰な女言葉を使用しがちな存在で、いかにも『ステレオタイプのキャラクター』としか見れなかったのだが、一方つぐみは(男言葉に片足を踏み入れていて少しやりすぎだとしても)そういった台本にしかないような奇妙な女言葉を使わず自然体なため、『小説のキャラクター』ではなく等身大の人として素直に興味が持てた。

    穴のくだりは展開が雑に思えてしらけてしまった。
    ただでさえ静まり返った深夜、庭先で人一人埋まるほどのサイズの落とし穴を何晩もかけて掘られたら気づかない方が無理があると思えてならない。
    また似た犬種探し、不良共の偵察、誰にもバレないような巨大落とし穴制作と健康体の人間ですら完遂が難しいような偉業の数々を虚弱な少女たったひとりでやり遂げる……もっと他にいいシナリオはなかったのだろうか。

  • おもしろい本なんだけど、
    合う合わないの問題で、続きがきになる止まらない〜!
    という風ではなかったので星3つ。


    つぐみの奥深くにある強さ、
    それと同時に存在する弱さに気がつくと、
    つぐみが愛おしくなるし、
    まりあは大人だなぁって思いました。


    初秋に読みたくなるような、
    しっとりとした一冊ですね。


  • 愛しいツグミ。

  • 最初に読んだのは、高校受験対策の模試の問題文で取り上げられていたとき。ちょうどつぐみと恭一が、2回目に会ったときの描写だった。当時はあまり本は読まなかったのもあるが色々鮮烈に覚えている。この乱暴な言葉遣いをしているのが女の子なのか…!とか、こんな教科書にのってるような丁寧で文字にすると読みやすい話し方をする方が男子なのか…!とか。

    とはいえキャラクター小説かと問われると、そうとも言えないと思う。確かにつぐみの我が儘奔放だが自分の芯を持ち、強く貫くスタイルをもつキャラクター性は惹かれるものがある。文学ばかり読んでいると、出てくる女は大体似たようなドラクエのヒロインみたいなのか、よくわからないけど自分のことを愛してくれてる都合のよい存在とかそういうのばかりなので、つぐみのことは読んでてとても新鮮で楽しい。しかしそれだけでない。主人公のまりあの心情描写はただ抽象的なそれっぽい言葉を並べただけのものではなく、きちんと説明している。最早故郷と同義の海のかおりを東京で嗅ぎ取ってセンチ?になるほどの感受性を持ちながら、親友のつぐみと自分の父親の性格を分析し相性を見る等どこか冷静に捉えているという二面性がそうさせるのかもしれない。まぁ共感できるか、と言われたらいや全く、と答えるが。少女の時代の最後の特別な瞬間…といわれれば、そんなものかとうなづかざるをえない説得力は確かにある。
    なので心情描写が肝、とは言えその感情を読み手に押し付けすぎずにまりあとその周りだけが本当に理解していればそれでよいというスタンスも感じられる。その程よい距離感も個人的には好みである。

    また、まりあと両親は訳ありな家族であるが、その3人が一緒にいるときはどこから見ても幸せな家族である。いい要素だけをかきあつめても、読むほうにとってもここまで良さそうな家族にはならなかっただろう。この話にはこのように両極端といったら言い過ぎかもしれないけど、一見相反する要素を兼ね備えているからこそ美しかったり生き生きするものが出てくる。ドロドロした展開もないハッピーエンドものだが、腑に落ちないひねくれた気持ちにもならない読後感となるのは、このせいかもしれない。

  • 吉本ばななさんの「つぐみ」読了。

    つぐみの身体を心配して、ひやひやしながら読み進めた。

    ひん曲がった性格を持つ、つぐみのモデルが、こんなにも美しい文章を書くばななさんだと知った時、あまりのギャップに笑ってしまった。

    よし、がんばろって、あしたから一歩前に、ちょっとだけ前に進める勇気をもらえた。

  • 主人公といとこのつぐみの話。幼い頃の話から現在の話に進む。前半はつぐみとの様々な思い出が、後半は現在のつぐみの恋などが書かれている。
    最後はつぐみが死ぬと思ったら死ななくて意外な展開。

  • 「ぼくは勉強ができない」に続き、大切な人に借りた本。つぐみがとてもチャーミングで、あぁこんな人をどこかで追い掛けていたのだなぁと。うん、良かった。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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