魯山人陶説 (中公文庫)

制作 : 平野雅章 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 95
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122019065

作品紹介・あらすじ

書画、篆刻をよくし、生涯にわたって美食を追い求めた魯山人。「食器は料理のきもの」と唱え、40代後半から本格的に陶器の制作をはじめ、多彩で個性に富む数々の名品を生み出した。みずからの作陶体験と鋭い鑑賞眼をもって、古今の陶芸家と名器を俎上にのせ、やきものの尽きせぬ魅力を縦横に語った"魯山人のうつわ論"。

感想・レビュー・書評

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  • 魯山人の陶芸に関する寄稿や、挨拶、考え方などを集めた内容。様々な陶器の知識がある前提で話が進むので、写真が掲載されていない部分の話は分からない部分も多かった。が、食にこだわった結果、陶器にこだわるようになり、人に作らせるだけでは飽き足らずに自分で窯を作って焼く、総合的に芸術を修めるために書も絵もやる、果てには古い陶器のルーツを探すために窯を発掘して研究する等々、自らの美を果てなく探求する様は恐れ入った。良いものを見て勉強しろ、美は自然の中にある、と言うような発言が印象に残った。

  • 魯山人味道に続き、魯山人の焼き物に関するエッセイや講演を、弟子がまとめたもの。

    魯山人は、製陶で人間国宝の打診を受けたことがあり、それを断っている。功績は、織部に対する貢献。40歳から陶芸を始めたのだから、すごいもんだ。作陶を始めたきっかけは、自分の料理に合う器がないので自分で作るしかなかったと。曰く、器は料理の着物。美人には美しい着物を着せたくなるものだと。

    かくいう僕は、残念ながら陶芸をよく知らないので、それほど本書を理解できたわけではない。勉強勉強。

  • 永く後世に残る名品には真心や情熱がある。慶長以前の作家には真心が多い。大自然の美が明瞭に見えていたのだろう。ものの美を見るには魂の交流がいるし、芸術はつくり手が人格者である必要がある。その人格者が無我の境で作ったものに人は心打たれる。狂人といわれるまで仕事に夢中になって初めて個性は発揚され、強くスケールの大きいものができる。このように芸術は心の仕事であるし、芸術家にとって実生活そのものが芸術である。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    書画、篆刻をよくし、生涯にわたって美食を追い求めた魯山人。「食器は料理のきもの」と唱え、40代後半から本格的に陶器の制作をはじめ、多彩で個性に富む数々の名品を生み出した。みずからの作陶体験と鋭い鑑賞眼をもって、古今の陶芸家と名器を俎上にのせ、やきものの尽きせぬ魅力を縦横に語った“魯山人のうつわ論”。

  • 美術館で誰とも知らずに入ったら感動の陶器が(・∀・)欲しいと思った。陶器が………。欲しかった。買えなかった。本を買った。。。。。  ( ´・・`)

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著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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