- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122019928
感想・レビュー・書評
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『クルアーンを読む カリフとキリスト』中田考・橋爪大三郎 で、紹介されていて、読む。大川周明はこれが初めて。
大川健洋の解説にある「本書を懐にして、大陸、あるいは南洋へと旅立って行った」当時の学生と同じような感銘を覚えながら読みました。
ボルシェヴィキと回教の連帯も強ち、ありえない話なのではないか。
『クルアーンを読む カリフとキリスト』
橋爪大三郎
「真のねらいは、欧米の傀儡政権としての安定だけ。イスラームの顔をして、主権国家の真似ごとをやって、安定的に石油を輸出していれば、地位と名誉と権限を、子供の代、孫の代まで保証するよ、もし革命でも起こったらアメリカに逃げてきなさい、とかそういう話でしょ。」
って人たちが、もしいなかったら、本当の革命があったのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もはや常用漢字でない漢字が多用されており、なかなか読みづらいが、出版当時のアジア情勢が良く解る。現代チベット問題の根底にはイギリスの介入があったり、ソ連、イランの友好関係がレーニン当時からあったというのは、この本により初めて知ったところである。またイスラム教論は卓抜である。
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(佐藤優選)40
ソ連の中央アジア政策について、マルクス主義の観点からではなく、民族解放を餌にしてイスラームの力を共産党に引きつけたという分析が秀逸。