水滸伝: 虚構のなかの史実 (中公文庫 み 22-10)

著者 :
  • 中央公論新社
3.50
  • (6)
  • (4)
  • (16)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122020559

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 嘗て、北方水滸伝と駒田信二訳の水滸伝に心躍らせた事がある。久しぶりに再読したくなって積読本の奥の方から駒田信二訳のものを掘り出した。
    そちらを読む前に、碩学の解説でお勉強をと思い、これまた積読本を引っ張り出した。

    文庫で200ページ少々の薄い本であるのだが、中々どうして読み応えがあった。

    水滸伝の成立過程がよく理解できて、割と史実や民衆の中で語り継がれ親しまれた事がうまく物語の中に取り込まれているのがよく分かった。本書発表当時、史実としての宋江二人説は新しい学説で衝撃的だった様だが、今はどういう評価になっているのか気になった。

  • 2018/01/19 16:13:51

  • 読破しました。しかし、歴史に対する体系的な知識のない私には少し難しかったでしょうか…。宋江や方ろうの史実と物語での違いがわかりためになりました。

  • 中国史の泰斗が、水滸伝の成立過程に、史学の視点から光を当てた読み物。

  • 水滸伝という架空の物語に見える史実を述べたもの。
    月刊誌に8回にわたって連載されたものなので読みやすく面白い。
    歴史と水滸伝の関係がいろいろわかって非常に楽しく読めた。

  • 宋代好きとして欠かせない一冊。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1901-95年。長野県生まれ。京都帝国大学文学部史学科卒業。京都大学名誉教授。文学博士(京都大学)。文化功労者。専門は,東洋史学。主な著書に『東洋に於ける素朴主義の民族と文明主義の社会』(1940年)、『アジア史概説』全2巻(1947-48年)、『雍正帝』(1950年)、『九品官人法の研究』(1956年、日本学士院賞)、『科挙』(1963年)、『水滸伝』(1972年)、『論語の新研究』(1974年)、『中国史』全2巻(1983年)ほか多数。『宮崎市定全集』全24巻+別巻1(1991-94年)がある。

「2021年 『素朴と文明の歴史学 精選・東洋史論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮崎市定の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×