女帝エカテリーナ (3) (中公文庫―コミック版)

著者 :
  • 中央公論新社 (1994年9月1日発売)
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感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・マンガ (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122021471

感想・レビュー・書評

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  • かわいそうなアレクサンドルが、エカテリーナ二世の死後にどうなったか気になってググってみた。
    エカテリーナ二世が望んだように、父親を押しのけて自分が皇帝になれば、父親に殺されると怖れていたが、結局はクーデターによって父親であるパーヴェル一世が殺されたのちに、アレクサンドル一世として王位につくことになったそうだ。
    ナポレオン・ボナパルトとも関りがあったようだから、「皇帝ナポレオン」にも出てきそう。

    エカテリーナ二世ほど長生きはせず、50になる前にアレクサンドルは死んだけれど、エカテリーナのように自由主義思想は捨てて強権的な政治を行うようになっていった。

  • 18世紀ロシア
    エカテリーナ女帝の生涯を描いた漫画

    登場人物や出来事を調べながら読み進める私には、他にも気になるエピソードがあったのだけれど、この漫画の中には描かれていない点も多く少し残念。

    特にポチョムキンとの秘密結婚や生まれた娘については記載されていなかったので、そのあたりも描いて欲しかったな、というのが感想。

    でも全体的には一気に読めるほど面白い話でした。

  • 2015年7月14日読了。ロシアの専制君主となったエカテリーナの老いと死。「啓蒙専制君主」という言葉をちゃんと理解したのはこの本を読んではじめてのことだが、選挙で国民に選出されたわけでもないのに国の頭首として国民に慕われながら彼らを導き、諸外国とも渡り合いながら自国の文化を育てるなどということは、知識・教養はもちろん、人間的魅力に体力、何より強烈な信念やエゴと、あとときには逃避できる逃げ場のようなもの(エカテリーナの場合は、若い恋人)が必要なのだろうなあ…。そんな専制君主も跡継ぎを巡っては頭を悩ませ、周囲の甘言に乗って判断を誤ってしまうのはさびしいこと。

  • なんで男でダメになるかなぁ。これだけ才能と知識と先見の明と忍耐があっても最後に男でキズをつけるなんて。

  • ロシアの啓蒙思想君主(途中から変わるけど)エカテリーナ二世のお話、完結編。
    彼女のもとでロシアは領土を拡大するけど、彼女自身は年寄りから若者までいろんな男性を愛人としていて、なんだか後半はボケちゃったみたいで残念な感じ。
    貴族制度が絶対の時代というのは、本当にいろんなことがあるんだねぇ…。

  • テレビで「大エルミタージュ美術館」の特集をしていて、
    紹介された「エカテリーナ」の肖像。
    ロシアの女帝として、その高名を広く知られながらも、
    実はロシアの血が、一滴も流れていない
    ドイツの田舎貴族の娘であったということ。
    しかし、その強い野心から知性と教養を身につけ、
    ロシア帝国の威大なる女帝として君臨する荘大なストーリー。
    けれど、そこは、池田理代子!
    エカテリーナの女性としての情愛や苦悩も丁寧に
    描かれていて、読む者の心を飽きさせずに・・・
    いや、もう見事にとらえられた! という想い。
    三巻、行きつく暇もなく、一気読み。
    見事に生き切ったエカテリーナ・・・でも
    読後は、女性の哀れさや愚かさも感じられて、
    もの悲しい切なさが胸にのこった。

  • スターリンを知ったとき、なんてとんでもないヤツだと思った。
    これ読んだら、歴史の流れの中でスターリンも出てきたんだなと納得。

    このような「支配」「少数の有力者に自分の力を預ける」時代はもうまもなく終わりを告げる。

    いまは興味深い時代だな。

  • 原作同様、老年期はあっという間で唐突に終わる。。
    やはり何でもhappily ever afterではない。

  • 本当の君主というものはその日限りの水面の波でなくかなたの水芸線を眺めなければなりません。
    今が不幸だからと言ってこれからも幸福になれないとは限らないでしょ。
    ロシア人はアジアの血が流れているから、ヨーロッパ人とは違うのだ。

  • ついにポチョムキンと共闘することになるエカテリーナ。
    贋王位継承者の反乱やオスマン・トルコとの戦争もものともせずロシアの繁栄のために突き進む。
    そして唯一の汚点、ポーランド分割も。

    ポーランドの話はたぶん池田さんの、他の話で読んだ記憶もあります。
    その話でももちろんエカテリーナは登場していました。
    そのときの圧倒的な君主とはまた別の葛藤も描かれています。
    そうであってほしいという池田さんの希望なのかもしれません。

    巻末の、原作者トロワイヤとの対談も多少の食い違いを見せながらも創作する側の意識が出ていて興味ぶかい。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田理代子の作品

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