地球へ 3 (中公文庫 コミック版 た 1-3)

著者 :
  • 中央公論新社 (1995年1月18日発売)
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122022416

感想・レビュー・書評

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  • 地球環境を保護するために人間の手によって人間の管理をコンピュータに任せたら、行きすぎた管理社会になってしまうが、人間たちは疑問を抱かずにそれを良しとする。また、人間の選別を行う成人検査で繊細で人の心を読めて入り込めるという、特別な性質を持ったミュウたちの存在を排除するが、ミュウたちは自然と生まれてくる。
    逃れたミュウ達は結集して地球に向かい、人間との共存を目指すというストーリー。コンピュータが破壊され、地球が爆発するというラスト、残った少しの人間が地球を脱出する。

  • SNS以降の連載環境では失われたスケール感に瞠目。マスターピース。

  • 壮大な物語だったなあ。

  • 途中まで面白かったのに、最後ばっさりと終わってしまって残念。

  • ミュウも人間も、地球から離れられない存在だったのか。生き残るために管理社会を構築しても、破たんしていくのは避けられないのか。人も他の生物同様に、地球という大自然をコントロールしようとしてはいけなかった。キースの言う「神の領域」を越えたのだ。
    ハッピーエンディングではないが、エピローグでの少年少女が持つ記憶で、新世界を目指してほしいと思うラストだった。

  • 圧倒的な戦力を見せる九人の戦いぶりや、最後の地球崩壊と、対立していながらも、それでも助けに行かずにはいられないミュウの姿にと、場面場面が非常に印象的だった。読み終わるのが寂しいような物語だった。

  • 少女漫画の大家によるスペースオペラ。
    年代を感じさせる絵柄と、つくりこみすぎたストーリーが複雑で二巻あたりから挫折しそうになったが、最終巻で急展開を迎える。

    人工知能による管理社会の破壊という、よくあるクライマックスに辿り着くが、主要人物の末路が実に切ない。永遠に少年のままのジョミーと、もうひとりの主人公キースが老成していく対比がよかった。二人の下に、次世代の少年や部下を据えることで、成長度合いが感じられたあたり。

  • あんまりよくわからなかった……「私を月に連れてって!」のほうが断然よい

  • 個人的に竹宮恵子のほうが萩尾望都より少年漫画的だなと感じるですが、感情の発露の仕方のほかに、ライバルの描かれ方というのもその大きな理由だと思います。ファラオの墓のスネフェルや、この地球へのキース・アニアン。悪役・ライバル役がこの上なく人間的で魅力的。彼らに比べれば使命を全うすることしか頭にないサリオキスやジョミーのほうが人間味が薄いようにすら思えるかも。

  • 1巻から3巻を図書館で衝動借り。TheGiverを思い出す設定。こんなに面白い漫画を知らなかったなんて・・・って私あまり漫画しらないですが^^;
    STORYの構築力に圧倒されます。そして使命。

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著者プロフィール

1950年、徳島市に生まれる。徳島大学教育学部中退。68年『リンゴの罪』でデビュー。70年、雑誌連載をきっかけに上京。以後、SF、同性愛、音楽、歴史などを題材に多彩な執筆活動を展開。80年、『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』により第25回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ファラオの墓』『イズァローン伝説』『私を月まで連れてって!』『紅にほふ』『天馬の血族』『マンガ日本の古典 吾妻鏡』などがある。京都精華大学にて2000年~教授就任。14年~18年学長。2014年紫綬褒章受章。

「2021年 『扉はひらく いくたびも 時代の証言者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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