魯山人味道 (中公文庫)

制作 : 平野 雅章 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 281
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122023468

作品紹介・あらすじ

書をよくし、画を描き、印を彫り、美味を探り、古美術を愛し、後半生やきものに寧日なかった多芸多才の芸術家-魯山人が、終生変らず追い求めたのは美食であった。折りに触れ、筆を執り、語り遺した唯一の味道の本。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでも、面倒な人だという印象しか浮かばないのだが、高価な食事だけではなくお茶漬けのような食事についても言及しているのは面白かった。やっぱり食事というのは気安いのが一番良い。

  • 書店で見かけてなんとなく購入。偏屈ジジイだがおもしろい。若い頃苦労した人とは知らなかった。中盤以降の考え方のところが読み応えがある。
     
    実業家・大倉喜八郎の家の料理がうまいという老女中をこき下ろす話がいい。宴会的な飾る料理を批判し、実質にこだわる。偏屈と言われようとも、自分の感覚を頼りに人真似でない我が道を進む点は見習いたいと思った。
     
    ・出盛りのさんまより場違いのたいをご馳走と思い込む、卑しい陋習から抜けきらない・・・(p206)
     
    ・好きなものが、はっきり言えないのは嘆かわしい。つまり、味覚に対して無神経・・・(p219)
     
    「器が重要」と「食材が重要」の主張が繰り返し述べられている。でもきれいな器に盛りつけるのは虚飾にならないのか。エンジニアならB級材料でA級を作るのが腕の見せ所と思うが料理は違うのだろうか。

  • 20160609読了
    足立美術館に掲げてあった魯山人の言葉にひかれて購入(肝心のその言葉を忘れるという失態)。料理人だよね…名前は聞いたことある…程度の認識で読み始める。食に重きを置く人の頭の中を覗く。●料理は「理を料る」●おいしいものが分かる人は食の基準が高いため、旅先で食べる食事や、人にごちそうしてもらう食事など、一般に嬉しい出来事であるはずのことが、そうでなくなってしまうという側面もあるらしい。

  • 北大路魯山人(1883-1959)、書家、画家、陶芸家にして、稀代の美食家。本書は、魯山人の食に関するエッセイや講演などを、弟子である編者がまとめたもの。魯山人の食に対する飽くなき追求がこれでもかと述べられている。本人の気難しい印象に比べて、それほど嫌味でなく、むしろ格調高く読みやすい。

    人間国宝級のハイレベルな人なので(しかも国宝認定を断っている)、僕ごときがマネできるわけはないが、印象に残った文章として、

    『元来「料理」とは、理を料るということなのだ。「ものの道理を料る」意であって、割烹を指すのではない』(料理の秘訣を問われ、合理性だと答える中で)

    がある。実験屋としては納得できる説明だと思う。

    僕は海原雄山を敬愛しているが、魯山人はその雄山のモデルらしい(設定上は魯山人の孫弟子)。ただ、雄山は最近、孫ができてから好々爺に堕落してしまったが、魯山人は死ぬまで狷介で、親しく付き合う人もいなかったらしい。さすがである。

  • 時代だなぁと思いつつ。
    名前だけはよく知っている魯山人をちょっとかじった気分にさせてもらえた。
    それだけでも価値がある。

  • 美食 とはなにか・・・
    を平易に語っている。
    おいしい をうまく捕まえているのであるが・・・
    おいしい の表現が 多様でないのに おどろく。

  • 魯山人味道は、とにかく錦木!
    季節に合ったものが食べたくなります。

  • 久しぶりに読み返してみますかな、魯山人の著作の数々。。。

    英語とマラソンをものにしたら、次は料理の再開もいいかも。

  • 目が洗われるような文章。

  • 様々な分野で業績を残した天才か、あるいは偏狭な美意識にこだわり抜いて孤独な晩年を送った変人か。読む者にとって魯山人がどちらに映るかは人それぞれであろうが、ともあれ強烈な個性の持ち主であることは間違いない。料理でも材料でも、また花々の美しさを取ってみても、みな日本が一番優れているのだ、という主張にはいささか同意しかねるが、自分の家で喰う食事以外は美味いと思わなくなってしまって、どこに行っても楽しめない、などという話を読むと「なるほどなぁ…」と同情してやりたくなるような気にもなる。

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著者プロフィール

1883年、京都生まれ。陶芸家、画家、篆刻家、書家、料理研究家。おもな著作に『魯山人味道』『魯山人陶説』『魯山人書論』など。1959年没。

「2019年 『はればれ、お寿司 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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