オレとボク: 戦地にて (中公文庫 い 68-1)

池部良

• 中央公論新社 (1995年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kaminaritarouさんの感想 · 2021年6月3日]

兵隊に出て、復員するまでのお話

[深川ふらふら遊覧記さんの感想 · 2014年5月4日]

池部良の実体験を昭和30年頃に書かれた戦争体験ものである。一応、小説です、と断り書きがしてあるので、全てを事実と受け取ってはいけないが、一般的日本人である著者の心情や戦地の実情がかなり理解できると思う。

[suzusappさんの感想 · 2012年9月29日]

戦後の邦画界でならしたスターの処女作。ほとんど撮影現場から直行するような形で召集され、満州（現在の中国東北部）からニューギニア戦線へ転じ、飢えを主敵として戦うような日々を、ユーモアを帯びた独特のタッチで書き綴っている。刊行は戦争が終わってからだいぶ日がたってからだが、表現は生々しく、いま読んでも、当時の大変さがしのばれる。