藤子不二雄Aブラックユ-モア短篇集 (1) (中公文庫 コミック版 ふ 2-17)
- 中央公論新社 (1995年8月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122024069
感想・レビュー・書評
-
気楽に殺ろうよ(藤子・F・不二雄)から派生して購入した一冊。気楽にやろうよを読むまで、藤子不二雄のFとAの違いを知らずに生きていた。。ドラえもん、パーマンはF(藤本の頭文字)で、忍者ハットリくん、笑ゥせぇるすまんはA(我孫子の頭文字)。おばQは合作。
正直、見たことあるのはドラえもんくらいで、他は世代じゃないけれど、気楽にやろうよに続いてすごい楽しめた。画風も質素な感じはするけれど、版画のようなきれいさもあるし、普段漫画で絵に目が行くことは少ない自分でも、絵をちょっと眺めたくなるような不思議な引き込みを感じた。
Aは黒い藤子不二雄といわれるだけあって、やたら麻雀ネタが多かった笑 気楽にやろうよにあったようなズコーみたいなオチは、あんまりなくてゾゾっと来るような冷たい笑い、皮肉笑いな感じ。日本人好みと思う。
トランスジェンダーとかヒトラーとかいずれコンプライアンスで怒られてしまいそうなネタも多かった。
...多様性守りすぎたらみな同じ考え(なんでもOK)になって、見た目違いで同じ頭の思想のない人だらけになりそう。それって多様性ない気がするけど。守るべき自分と他人の多様性とバランスが必要。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
番外社員という、会社が非合法にでも片付けたい問題にあたる主人公の短編連作。未読だけれど、「特命係長」みたいなものの先駆けか。ただ、内容でいうと、ほとんどがギャンブルやゲームで解決していくというもの。その意味で、福本伸行の先輩でもあるのではないか。もちろん、それほど考え抜かれたアイディアや心理描写があるわけではないが。ところで巻末に、「ポルノを買いに」という作者の旅行モノがある。これが、面白い。作者の繊細さとひねくれ方が同居している。好奇心にはあふれているが、さりとて社交的なわけでもない。ユーモアを交えているが卑屈でもない。
-
「夢魔子」が読みたくて買いました。
それ以外もなかなかおもしろく、麻雀をテーマにした「無邪気な賭博師」や「一本道の男」「魔雀」は麻雀やる人には受けると思います。(私もファミリー麻雀レベルの遊びをします) -
この作者らしい選集。
でも「ブラックユーモア」というよりもただ「ブラック」なだけという気もするちょっとアブナイ作品集だ。
ボクは嫌いではない。 -
※第1〜3巻まとめてのレビュー
麻雀ネタが何ひとつ分からないのが痛手となった。賭博ネタ、特に麻雀ネタかなり多し。そして例えば性同一性障害者をネタにしているものなどは不快に思ったけれど、そういう時代だったから仕方がない。それら以外はかなり良かった。ブラックユーモアというより「怖い話」系統も。『ひっとらぁ伯父さん』などはかなり印象深かった。『夢魔子』(1970)は上村一夫の『夢師アリス』(1974)の元ネタだったりするのだろうか。 -
何はともあれ、「ひっとらぁ伯父さん」です!
-
Aすごい
-
全3巻