窯変 源氏物語〈1〉 (中公文庫)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122024748

感想・レビュー・書評

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  • 気障でいけすかない源氏。ほぼ中二病です。橋本源氏は源氏の一人語りでお話が進行しますが、文末全てに「フッ、参っちゃうよなァー!」を付け足して読むのがお約束。

    危うさを感じさせる程の美貌、全ての才に秀で、帝の子でありながら愛ゆえに臣下に降された境遇。潔癖だった思春期には、最低野郎としか思えなかった光の君ですが、今読むとなかなかに痛くて宜しい。

    なにより、当時の「通い婚」文化が案外魅力的に思えてくるから不思議。
    この巻には桐壺、帚木、空蝉、夕顔が収録されております。源氏出生から17歳まで。

    • desicoさん
      あっ「源氏物語」にハマっていた時にコレ読みました。
      「源氏物語」は今日でも いとをかし
      あっ「源氏物語」にハマっていた時にコレ読みました。
      「源氏物語」は今日でも いとをかし
      2013/05/18
    • hetarebooksさん
      desicoさん

      コメントありがとうございます♥源氏、一度はハマりますよね。まさに、もののあはれの文学☆私のオススメは田辺聖子さんの「絵草...
      desicoさん

      コメントありがとうございます♥源氏、一度はハマりますよね。まさに、もののあはれの文学☆私のオススメは田辺聖子さんの「絵草紙 源氏物語」「源氏たまゆら」です。かなりダイジェスト版なのでさらりと読めてしまいますが、岡田嘉夫さんの挿絵も物語を盛り上げてくれます。よかったら一度どうぞ〜♪
      2013/05/18
  • 「女人」を入れたのでこちらも。「女性の物語」である源氏物語に男性視点で切り込んだ斬新な解釈が面白い。

  • 友人から「源氏供養の、ここの場面間違ってない?!」と問われ、初心者ながら源氏好きを公言し、尚且つ橋本治先生は大好きなのになんと!源氏供養を読んでなかったと今更気が付く私・・・
    日々、友人にお勧めされた本やミーハー本に追われて最近源氏関連本読んでいなかったなあと反省しました。
    源氏供養を読むならその前に窯変再読せねば!と小さな一念発起、久々に全14巻窯変源氏に手を出すことを決意しました(大げさ・笑)。

    久々に読んだ橋本源氏、やっぱり異質ですごいわ。
    未だにこれを超える訳本は出てないと思っています。そもそも訳本という枠を超えている。

    普通の源氏物語は、誰が訳していても光源氏が主役でありながら彼をめぐるまわりの女達にスポットをあてた物語に仕上がっていて、原文も、紫式部という女房の客観目線が主軸です。
    そんな中本書は、一貫して光源氏の主観で物語が進みます。
    何もかももってる光り輝く主人公ではなく、奪われたものに焦点を当て、それに対する不満や闇を抱え苦悩する、冷徹だけどまだ幼い光君が登場した時のインパクトは、何度も再読したはずなのにやっぱり衝撃的でした。
    紫式部が描かなかった男目線の平安貴族の世界を再現し、ねちねち、くどくど、でも、これこそが当時の人間のありようだ!と私は信じています。。

    1巻は桐壷~夕顔まで。
    ゆっくり読んでいこうと思います。。

  • 紫式部の源氏物語の筋は変えず、物語はすべて光源氏の一人称で語られるという、珍しいタイプの源氏物語です。この作品は、それだけで現代小説として成立しており、古文を忠実に訳した文章のような違和感がありません。源氏物語の現代語訳を読むのに挫折した人にもおすすめです。

  • 橋本治 窯変 源氏物語 1/14 桐壺〜夕顔。

    1巻における著者の源氏物語観
    *愛=政治の別名。美=力→貴族社会を揺るがす力
    *右大臣と左大臣の勢力争い→女との結婚=父の勢力引継
    *左大臣の後見→第二皇子である源氏の出世
    *源氏の孤独、女性たちの愛

    読みやすいけど 14冊読めるかは不安

    桐壺→闇の中から光が生まれる
    *愛=政治の別名→女=政権欲の形
    *第一皇子が継ぐ→権力の中心は 右大臣へ
    *源氏を春宮にしたい→源氏の後見が問題
    *源氏は 左大臣家の婿になり 左大臣の後見を得た
    *藤壺の女御への恋〜背徳

    帚木
    *左大臣家の頭の中将と 右大臣家の四の姫の結婚=両家の勢力均衡を図るため
    *源氏の男としての目覚め→男の愚かさ

    空蝉→男と女の戦いが始まる
    *葵の上=終生の拠り所となる真の妻
    *空蝉=抜け殻→源氏を避けた女

    夕顔→六条御息所 登場
    *源氏が 死の穢れに触れる
    *源氏の初めての恋は 夕顔→夕顔の死
    *源氏の孤独の歌=過ぎし日に 今日別れるも二方に行方も知らず秋は逝くかな

  •  与謝野源氏、円地源氏、瀬戸内源氏、田辺源氏・・・どれも面白くなかった。どれもできるだけ正確に現代語訳しようとしているから無理が出る。
     この本は橋本の「印象」で描かれているので実に読みやすい。
     完全読破できる自信はないけど・・・

  • 無学で恥ずかしいけど、間違って殺してしまったの?まさかそんな話があるとは思わなかった。古文でむずかしいのかと思っていたけど、生身の人間の話だったんだと今更びっくり。

  • 今更ながら源氏物語にチャレンジすることにしたが、潤一郎
    訳の前に、読み易さの点からこちらのシリーズからスタート。

  • Hashimoto's 14 volumes of Yōhen Genji mono
    gatari [The Transformed Tale of Genji]: He spent three years retelling the story as a confessional from Prince Genji’s soul, adding scenic grandeur that is not explicitly existent in the original text but that can be detected from the ancient writing.
    The archaic Japanese language has a seemingly
    magical capability to convey more meaning
    than the words themselves express. Few Japanese
    today value this tradition, but Hashimoto has made elucidating the delicacy, precision, and beauty that
    Japan’s language once embraced a part of his lifework.

  • 源氏物語を、源氏視点から現代語で語ってみた作品。
    とても面白い試みです、読みやすいし。
    感想としては

    はははは、光源氏サイッテーw

    知ってたけど、男性一人称で語られるとさらに際立つ気がする。
    光君が痛いくらい残念な歪み方をしているので、いっそ気持ちがいいです(※褒めてる)、よろこんで引き続き2巻とりかかります。

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著者プロフィール

橋本治
1948年3月25日 - 2019年1月29日
東京生まれの作家。東京大学文学部国文学科卒業。イラストレーターを経て、1977年に小説『桃尻娘』を発表、以後文筆業を中心とする。同作は第29回小説現代新人賞佳作となり、映画・ドラマ化もされた。1996年『宗教なんかこわくない!』にて第9回新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』にて第1回小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』にて第18回柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』にて第62回毎日出版文化賞、2018年『草薙の剣』で第71回野間文芸賞をそれぞれ受賞。
編み物にも通じており、1989年『男の編み物(ニット)、橋本治の手トリ足トリ』を刊行。自身の編んだセーターを着てCMに出演したこともあり、オールラウンドに活躍を続けた。

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