ゴメスの名はゴメス (中公文庫 ゆ 2-19)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122026278

感想・レビュー・書評

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  • 1954年にジュネーブ休戦協定で、ベトナムは南北に分割された。翌年アメリカの支援でゴー・ディン・ディエムが南ベトナムの初代大統領になる。本書は、ベトナムでの革命・抗争が続いてゆく中の1962年に書かれたスパイ小説である。日南貿易会社の私、坂本は、前任者が姿を消したサイゴンに赴任し、前任者の行方を捜し始める。ガラス張りの靄のかかった状況の中で、確実に危険が迫ってくる。ストーリーは入り組んでいて、敵味方がわからなくなってゆくが、精緻に構成されている。文章は読みやすく、一気に読んでしまった。

  • ベトナム、ホーチミンなどを舞台とした作品です。

  • 20110517
    タイトルが面白くて手にとった。スパイ系で時代かかってると思ったら1964年の作品。でも読みやすかった。

  • スパイものは、初めて読んだ。
    最初に言う。うん、あんま面白くなかった。
    舞台はベトナム。
    登場人物がスパイをする意義を語ってくれるけど
    スパイの内容は分からないし、意味あるの?そんなこと。
    って思ってしまうのは、私が平和ボケしてることなんかね。
    この本を読んで、ベトナムの国民性をそのまんま受け取ってしまいそうになるが
    実際はどうなんかね。
    ベトナム人が近くにいないから よく分からないや。

    ( ・_ゝ・)< 李下に冠を正さず

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著者プロフィール

結城昌治

一九二七(昭和二)年、東京に生まれる。四九年、早稲田専門学校を卒業し、東京地検に勤務したが、結核が発病し三年間の療養生活を送った。五九年、短篇「寒中水泳」によって認められ、『ひげのある男たち』『ゴメスの名はゴメス』等を執筆し、ユニークな推理作家として注目された。七〇年、「中央公論」に連載した『軍旗はためく下に』で第六十三回直木賞を受賞。ほか『夜の終る時』『志ん生一代』など著作多数、「結城昌治作品集」(全八冊)がある。九六(平成八)年一月没。

「2020年 『軍旗はためく下に 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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