- Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122026414
感想・レビュー・書評
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香道をテーマとした小説。
香道ついては、全くと言っていい程、知識がなかったのだが、日本古来からの伝統文化の一つであり、その性質から、それに興ずるということは地位、富の象徴でもあったのだろう。
自分にとって興味深い発見でもあった。
香道は、香りを楽しむだけでなく、古の書物に記されている香を再現する。その古に興ずる際、今のように視覚に訴えるものがないなか、五感の一つとして嗅覚を使っていた、ということだと思う。
確かに、映画などを観るよりも、嗅覚に訴えることは想像力、趣きが広がるような気がする。そして、とても贅沢なことかもしれない。
ヨーロッパでも香の文化があるが、文学的素養が必要という観点からも、日本の香道は、より高度な文化であると思う。
明治から昭和を生きる女性が主人公であるが、時代と共に変わりゆく家制度、身分制度に振り回されるなかにあっても、自尊の精神で凛として逞しく生きていく姿が清々しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり、宮尾作品は力強い!
こちらも続きが気になり、一気に読みました。
しかし、宮尾先生は女性を幸せにしないですね…。 -
【読了メモ】2018_002(180228)宮尾登美子『伽羅の香』
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2016/06/04完讀
【6.5/10】
三重的炭大亨的獨生女葵,在姑丈(岳父)貢的薰陶下偶然進入香道的世界,面對丈夫子女雙親棄世的打擊後,決意和故鄉徹底劃清界限,全心全意投入香道,而在貢的斡旋之下也覓得大枝流傳人為師,獲皆傳等及諸道具。葵不收學費,自己的池田山宅邸開放如文化沙龍。後來論及欲成立香道協會,葵擔憂自己的出身,便從善如流栽培奉獻公家姉小路実兼直到創立流派。但病後發現弟子眾人皆棄其而去,公卿貴族習慣受人好處卻無義理,自己犧牲奉獻反而令他人眼紅,最終便決意歸鄉。
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香道只在有栖川宮屋敷體驗過一次,甚感好奇,便借來這本書。根據書中所說,現代極難如手好的香木,因此多半是古時流傳下來之物,縱有千金亦難入手,因此便成為極其小眾的嗜好。而香道與典籍習習相關,因此必須熟習諸多典籍,聞香賽輸後還要當下立刻作和歌,因此書法和和歌的素養也必須具備。優質的香木實際使用時只用「馬尾蚊足」般的大小,然而據說高貴的香味讓人穿越數百年的時空,和古代聞香的雲上人連結為一體。而所有的流派傳人,都應該分得蘭奢待才有正式名分等等。有趣的知識也不少,閱讀過程也對這些高雅的香味感到好奇,書中也使用相當高級的道具,就像老師所說的,稽古的過程中還是要有好東西來當滋養才會進步。
不過就小說而言,主角的造型讀到最後依然讓人很難移入感情,雖然主角一直覺得自己很歹命,不過由於太過驚人(應該說恐怖)的財力難以有同感,而主角本人究竟在香道有何天分(根據書中所說,這需要天分,這個技藝並不是練習就可以進步),以作者的描寫來說難以確實地讓讀者充分感受,反而是不禁覺得經由財力獲得老師傳承的成分居多,這部分應該要是作品最重要的血肉,可惜並未入木,最終反而看起來有點像暴發戶想討好上流社會最終還是灰頭土臉的悲哀故事,甚為可惜。再者主角的任性和對家裡奉公人的冷血,對自己的身分感到羞恥卻又對於貢的私生子楠子出身暗帶歧視,這點也很難讓人認同。不過最終發現公卿出身者和眾人的無情,反而很乾脆地徹底揮別東京的結局反而有加分的好感,從卷末眾叛親離的沉鬱心情轉而為一種神清氣爽的昂揚感。然而,同時也讓人覺得香道還是一堵高不可攀的門牆,就像那血統與貴族的世界,無法以常識衡量。 -
まだ読んでいない宮尾登美子氏の作品があった!と手に取りました。
経済的に豊か過ぎる主人公故に、なかなかのめり込むことができなかった。
それでも、最後には村に戻る決心をしていく過程には、様々な人の思いが影響していた。
戻る場所があってよかったですね。
これほどに仕えてくれる使用人はいないでしょう。 -
今回はあんまり主人公に傾く事がなかったかな、結構自己ちゅぅだと思えてしまった。
それでも、人の中に亀裂を発生させる要因として、異性というのは大きいなと感じた。当たり前なのだけれども、何だか切ないですね。 -
きのねが面白かったし三重県の話なので読んだ。
こんなに主人公を好きになれない小説も珍しい!
親先祖のお陰で働くこともなく、裕福に暮らせるのにもっといい家だったらと家を恥じたり、捨てたり、戻ったり。
でもこんな環境で育ったらこうなってしまうのかな?
いつか好きになるかもと最後まで読んだけれど好きになれず。
モデルの方はいるのかな?