魯山人書論 (中公文庫)

制作 : 平野雅章 
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 52
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122026889

感想・レビュー・書評

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  • 私は魯山人を尊敬している。

    魯山人は最初は書家として
    芸術家のスタートを切った。
    本書は題名の通り、
    その魯山人の書についての
    考え方が述べられています。

    内容は正直、
    万人にオススメ出来る本ではありません。

    ただ私は非常に興味深く
    読ませてもらいました。
    しかし書に対する理解や
    魯山人についての理解や
    生きた時代背景に対する理解が無いと
    内容が理解できないと思います。

    ですので、万人にオススメ出来る本では
    全くありません。
    魯山人や書に興味のある方でしたら、
    一読の価値があると思います。

    内容に関して個人的に非常に笑ったのは、
    徳川宗家16代目の徳川家達の人物と書を
    あまり高く評価していないことです。

    徳川家達は魯山人を全面的に支援しました。

    「魯山人の生涯最大のパトロンの1人」

    と言っても過言ではないはずです。
    そのような人物の書を
    あまり高く評価しないところが
    魯山人の面白いところです。

    ここが魯山人の魯山人たるゆえんなのでしょう。
    だからこそ私は魯山人に
    魅力を感じているのだと思います。

    そのような細かい事まで知っている人は、
    非常に楽しめる本です。
    だからこそマニアックな私には
    非常に面白い本でした。

  • 字がうまくなれたらいいな♪という軽い気持ちで読んでみたら、
    独自の芸術論が展開されていて、惹きこまれました。

  • 現代の書、換言、書壇ということになると思うのだが、その問題点を的確に指摘しているという所は評価できる。

    ただ魯山人自体の字に臭みを含むものがあるし、魯山人の評価する書も独断的なものであって、すべてに感心するとはいかなかった。

    読んでいて思い出したこと。普段筆で字を書かない人に書いてみてと頼むと、書いた後の感想は「人格がばれる」であった。正直な感想だろう。書の怖さはばれることにあるのだ。それが楽しさでもあるのだけれど。

    「体裁はって如何にも格好良く書いた時はかえってそれが死作になっている。体裁の良い字というのはこれは必ずしも良い字ではなくて、要するに書道趣味者の眼を喜ばせるだけのもの」

    「芸術というのは理性のみのい産物ではない。技巧の練達は技神に入るということで、図らずも想像以上の実力がでる。技巧があるところまで達すると精神的なものになってくる」

    「書家に芸術を解するところがないために書道を誤認している」

  • 47夜

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著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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