食客旅行 (中公文庫 た 33-9)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122026896

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  • 「食客旅行」4

    著者 玉村豊男
    出版 中央公論新社

    p17より引用
    “だいいちうまいものを食べて満腹し、ワインを喉もとまで注ぎ
    こんで動けなくなったとしても、階段をなんとか這いずってさえ
    いけば寝室にたどりついてそこでゴロンと牛になれる点がありが
    たいのだ。”

     エッセイストである著者による、世界中を旅して周りながら食
    べた物について書かれたエッセイ集。
    ヨーロッパから東南アジアまで、世界の津々浦々へ旅をしてあら
    ゆる物を食べまわっておられます。

     上記の引用は、フランスの小さなホテル付きのレストランにつ
    いて書かれた一文。
    日本で言うなら料理旅館なんかが同じような感じなのでしょうか?
    お行儀が悪いと言われても、食べてすぐ横になれる幸せは何物に
    も代えがたい事だと思います。
    ゆっくりと横になれる外食チェーンが出来たら、面白そうだなと
    思いますが、自分の家以外でゴロンしてしまうのも考えものかも
    しれません。
     とにかく色んな物を食べておられて、象の鼻まで食べてしまっ
    ています。私は日本の食事だけで十分だなと思いました。

    ーーーーー

  • 色々な食文化を感じることができた。

  • 1996年初版のエッセイ。図書館の新刊コーナーにあったので、玉村豊男の新刊と思って借りてきたら、全然違った。
    ただ25年前とはいえ、今読んでも古びてはいない。海外に行った時のあれこれなんだけど、流行り物についてではなくて、食にまつわるエッセイだからかな。

  • 食べ物をめぐる、という目的で旅をする
    が、やはり一番記憶に残るのは人との関わりだった

  • フィジーのカバ(密林に自生する植物の根をすり潰し、水で溶かしてハイビスカスの繊維で濾した泥水のような覚醒作用のある飲物。かつて”人喰いの島”として知られていた島ならではの平和な?飲物..飲んでいるとおとなしくなり、手指や口唇が麻痺して、黙ってうつろな瞑想状態に入った後に静かに眠ってしまう飲物)/キンマの葉:インド人がガムのように噛んでる葉っぱ。キンマの葉にビンロウジュの実と石灰を包んで口内でくちゃくちゃと噛むと、仁丹に似た刺激性のある味が口内をさわやかにし頭をすっきりさせる。ビンロウジュの実が砕けると赤い

  • 旅グルメもの。悪くはないんだけど、どの話もさらっと終わってしまう。それがいいという人もいるでしょうが、ちょっと考察が浅くないか?

  • 海外に行っては美味いもん食ってるおっさんのエッセイ。
    これがエッセイだ!といった感じで毎回小気味良くまとめる手腕。さすがだ。お手本のようだな。

  • 空腹時にはつらいエッセー。毎晩寝る前に少しずつ読みすすめています。

  • 世界食べ歩き旅エッセイ。
    各章が短いので、気軽に読める。

  • 今は何だか良く解らない人になっている玉村 豊男が普通のライターだった頃の昔のエッセイ.何せ前に読んだのが「戦場でメシを食う」なので,気の毒だがこれは分が悪い.悪くはないのだがどれも空気圧が足らなく感じる.よって特に感想は無し.

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著者プロフィール

1945年東京都杉並区に生まれる。都立西高を経て東京大学フランス文学
科卒。在学中にサンケイスカラシップによりパリ大学言語学研究所に留学す
るも紛争による休講を利用して貧乏旅行に明け暮れ、ワインは毎日飲むもの
だということだけを学んで1970年に帰国。インバウンドツアーガイド、
海外旅行添乗員、通訳、翻訳を経て文筆業。1983年軽井沢に移住、
1991年から現在の地で農業をはじめる。1992年シャルドネとメル
ローを定植。2003年ヴィラデストワイナリーを立ち上げ果実酒製造免許
を取得、翌2004年より一般営業を開始する。2007年箱根に「玉村豊
男ライフアートミュージアム」開館。著書は『パリ 旅の雑学ノート』、『料
理の四面体』、『田園の快楽』など多数。近著に『隠居志願』、『旅の流儀』。
『千曲川ワインバレー| |新しい農業への視点』刊行以来、長野県と東御市
のワイン振興の仕事に専念してきたが、古稀になった今年からは、少しスタ
ンスを変えてワインバレーの未来を見渡していきたいと思っている。

「2016年 『ワインバレーを見渡して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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