まんが道 (10) (中公文庫 コミック版 ふ 2-35)

著者 :
  • 中央公論新社 (1996年10月18日発売)
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027329

感想・レビュー・書評

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  • トキワ荘の暮らしが始まる。二畳生活からの脱出。2人で四畳半でも広く感じる。原稿依頼のラッシュに遭う。4作のうち2作は60ページ超えの長編。そこに急病で倒れた作者の連載の穴埋めの仕事も舞い込む。プロとしての挑戦。量を熟せなければ、人気漫画家にはなれない。…依頼がなければ生計が成り立たず、人気が出れば寝る暇もない。穴を空ければ、再び仕事を失う。漫画家稼業は重労働。志が持続できないものは生き残れない。一番怖いのは病。才能溢れる世の漫画家先生たちには、体だけは気をつけて欲しい。

  • 昔の漫画がコマが小さすぎて読むの疲れるから読むのやめてしまった。

  • 当たり前なんだけど
    1ページ毎に
    書かないと
    漫画って描けないんだよね
    64ページっていうと
    その1ページ毎に描いていく
    アシスタントを使ってないので
    二人で最初から最後まで
    下書きをしても編集者にボツにされることもあるし
    多少の修正を求められることもあるけど
    一日に何ページも書けることはないからこそ
    少しずつ時間を積み重ねて
    書き続けるだけ
    純粋に物語を考えるのも大変だけど
    ただ手を動かしてページを作っていく大変さを感じました

  • いよいよ忙しくなってきた才野と満賀は4日連続徹夜して原稿を描き終えるなどしている。結構極限状態のような気もするが、どこか楽しそうなのは彼らが若いからだろうか。それとも漫画を描くのが楽しいからだろうか。
    なんにせよ、携帯電話もパソコンもない時代、彼らは自分の足で誰かに会いに行き、直接面と向かって色々な事を話し合う。武藤のような人間のクズとも直接会って話し合わないとならないのは苦痛だろうが、しかしやはり優しさに触れる機会のほうが多いのは、本作の特徴であろう。
    武藤に竹葉さんを「盗られた」満賀の怒り(というか嫉妬)には大いに共感する。満賀はその怒りを原稿に向ける。
    満賀の怒りはぼくたちの怒りだ。
    ぼくたちは彼らの漫画に何かを託している。

  • トキワ荘に引っ越し、キャベツの味噌汁など、初めての自炊をする。
    他にも、フランスパンのコロッケばさみや、編集者の女性に食事を作ってもらったり、いろいろと食事のシーンが多い巻だ。
    高校時代のイヤな同級生も登場。

    次々と仕事が舞い込み、忙しくも充実した日々となる。

    [more]
    (目次)
    青雲編
     四畳半の広さ
     初仕事
     別冊依頼
     漫画少年
     仲間たちとの夜
     ばらと指輪
     売れっこ
     となりの姉妹
     描き直し
     はげまし
     「チビわかまる」完成
     同級生
     すい星のように
     部屋代
     第一期目標
     遠い道

  • 無事売れっ子(?)の漫画家になることができた足塚氏。でもそれは尋常ならざる仕事に追われる毎日が始まるということでもある。嫌なこと、苦しいことがあってもただひたすらに漫画を描き続ける日々。でも命を燃焼してひたむきに生きている二人は幸せなんじゃないかな。そう思った

  • 今や世界に誇る日本文化=漫画・アニメ。
    その礎を築いた藤子不二雄氏A氏とトキワ荘に集う多くの仲間達。
    藤子不二雄氏A氏による自叙伝的長編漫画の全14巻。

    このシリーズの続きは、『愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春』として、現在も執筆・連載されています。こちらも是非!

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