エロティシズム (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論社
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本棚登録 : 473
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027367

感想・レビュー・書評

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  • エロスとは何て奥が深いんだと思わされました。サルトル、バタイユ、サド、フロイト、著者の澁澤龍彦氏等など、性に対しての考察がとても深く、現代人でここまで考えられる人間が存在するのか疑問に思った。童話の「眠れる森の美女」の性の捉え方が凄すぎて脱帽です。終盤に出てきたウレルスタム博士の性に対する見識がすごく過激でおもしろかったです。何個か気になったのを書き残しておきます。
    ・性教育を徹底して宗教的迷信を断ち切ること。
    ・.男女交際を斡旋する役所を設置すること。(売春を禁じる法律は廃止)
    ・新聞は倒錯者のために広告欄を設けること。
    ・露出症者のためのクラブを設置すること。
    ・過激なポルノグラフィックな映画を上映し、観客がそれを見ながらマスターベーションをするような場所を設置すること(これすごいなw)
    ・同性愛者が仲間を求めることができる場所を公示すること。
    ・淫売屋を復活させること。
    他にも病院に巡回慰安婦団なるものを組織するとかこの博士すごいな。これらのことはどんどん禁欲主義的に向かってる現代では起こりえないだろうな・・・

  • 勉強になりました。
    第一声がこれで申し訳ないのですが。

    難しい事を書く人なんだろうな
    と言う偏見にも似た気持ちを持っていたのでこの方の作品は初めて読みました。
    しかし意外にも解り易く成程と思える文章を書く方でした。
    意外な発見が多く解った事も沢山あるので読んで良かったと思います。

  • 澁澤龍彦のエロティシズム。
    読みやすくてなかなか面白かった。たまにちらっと三島由紀夫のことが書いてあったりして。

  • 深い!性愛についてエッセイ形式でここまで深くかけるものか。澁澤さんの本は初めて読んだが、すばらしいと思った。
    っていうか、本書に登場するだけでかなりの人が参照されていたが、昔からこんなにもエロティシズムについて真面目に学問的に考えていた人がいるんだと思うと、なんだかinteresting。

  • 2009/11/7ジュンク堂で購入

  • 澁澤龍彦さんは大好きな一人ですね。
    物言いがはっきりしていて好きです。

  • この本を読んだのにバタイユの「エロティシズム」を読み損なっていた。新しい訳が出たので、澁澤訳と較べてみようと思っている。「同性愛と文学」の章なども面白い。余談ですが、私のドイツ語の先生(独人女性)は、「ヘテロセクシュアルは人間しか生まないけれど、ホモセクシュアルは芸術を生む!」と言い切ったことがあります。瞬間、唖然として、しばらくの間「そうかも」などと思ったりして、だから今でも憶えています。今では笑いながら話せるし、それについて少しは真面目な話もできますけれどね。

  •  セクシャルな事について、自分の思想を持っている人は、男性も女性も魅力的だと思います。

     ずばり、エロティシズムについての本。澁澤氏のエロティシズム関連の著作が、この中公文庫には「エロティシズム」「エロス的人間」「少女コレクション序説」の3冊として纏まっています。この一冊は、中でも王道なテーマで語られ、澁澤龍彦に親しんでいない人でも、エロティシズムって何?という些細な関心でも面白く読めてしまいます。

     エロ可愛い!などのキーワードで、ファッションのメインストリームにも登場して来ている「フェティッシュ」の概念。
    そして本屋さんの店頭に、山積みに売られるようになったセックスのハウツー本・・・こんな時代になっても、エロティシズムというキーワードを真面目に考える人は少ないのではないでしょうか。

     こんなにも、性の表現はオープンなものになり、そして消費されるものとして、世間に溢れるようになった・・・その現象がもたらす危機についても、澁澤氏はたびたび触れているのですが、一度は考えてみて欲しいと思います。この本には、自由に考えを巡らす楽しさがつまっています。


    〜こんな人におすすめ〜
    *セックスはスポーツだなんてとんでもないわ!
    *心理学が好き
    *マニアックな探求が好き

  • 360
    人間のみに託された華麗なる<夢>世界へ――。芸術や宗教の根底に横たわり、快楽・錯乱・狂気にまで高まるエロティシズムの渉猟。精神のパラドックスへの冒険をどうぞ――

  • 1つあたり10ページ前後という短いエッセーが20個以上にわたって書かれています。
    気軽に読める長さなので、時間がないときにちょこっと澁澤さんのエロティシズムの世界を見たい方にはいい本です。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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