まんが道 (13) (中公文庫 コミック版 ふ 2-38)

著者 :
  • 中央公論新社 (1996年12月18日発売)
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122027732

感想・レビュー・書評

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  • 漫才茂道としての再起

  • 大きな穴を開けた後の空白。唯一原稿依頼のあった「漫画少年」が資金難で休刊。収入の当てはない。生活費の余命3カ月という中、病み上がりの寺田ヒロオの代打の仕事を拾う。他の依頼は断り、締め切りを遵守を最優先に取り組む。徐々に取り戻す信頼。まんが道への復活。…病で倒れた寺田への漫画家仲間からの見舞金。名目は「健康保険」。実力本位の世界でも助け合いは大切。国民皆保険はそこから行きついた制度であったはずなのだが…自由診療の拡大。黒船保険会社の利益優先。本当に大事なことは失わなければわからないものなのか。

  • やはりいい本はもっと他の本を読みたくなる。
    すごいぜ。

  • 漫画雑誌が休刊になる
    読んでいる立場にしてみれば
    今まで読んでいた作品が読めなくなるだけど
    いつの日かの復刊を信じることもあるけど
    作っている側
    描いている側にしてみれば
    自分の表現の場が奪われるんだよね
    最近も時々雑誌の休刊、廃刊があるけど
    今の時代の発表の場所って雑誌以外にもあるからこそ
    この時代の休刊、廃刊とは全く違うんだろうな
    でもこんな時代も確かにあった
    この時代から描かれてきた
    漫画があったんだよね

  • 「漫画少年」の廃刊が、トキワ荘グループに与えた衝撃はいかほどだったのか。おそらく本巻ではその衝撃の度合いを測る事はできないだろう。なぜなら藤子不二雄はこの出来事ののちに頭角を表すからだ。それは石森章太郎や赤塚不二夫、つのだじろうから見た世界も同様であろうと思う。
    おそらく最も痛手だったのは初期「新漫画党」グループの寺田ヒロオ、永田竹丸、森安なおやではないか。ぼくは彼らの仕事をほとんど知らないが、「漫画少年」の自由な作風とコアな漫画ファンに支えられていたのではないかと思う。その牙城が崩れ、仕事を失っていく過程があったように思われる。

  • 「漫画少年」が休刊となってしまうも、次第に再起を図る二人。
    ここで青雲編は終了となる。
    [more]
    (目次)
    青雲編
     休刊
     沈む太陽
     チューダー・パーティー
     敷金
     失業中
     新しい住人
     再出発
     手塚先生の励まし
     健康保険
     チャンス
     ゼンダ城の虜
     全力投球
     再起第一作
     人生の道草
     ねぷた
     それぞれのまんが道

  • 鳥肌が立ちましたね。やっぱり面白さの質が全然違う

  • 今や世界に誇る日本文化=漫画・アニメ。
    その礎を築いた藤子不二雄氏A氏とトキワ荘に集う多くの仲間達。
    藤子不二雄氏A氏による自叙伝的長編漫画の全14巻。

    このシリーズの続きは、『愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春』として、現在も執筆・連載されています。こちらも是非!

  • 冒頭の学童社訪問からp.31の「キャバキャバキャバキャバ」までの一連の展開に、狂気的な絶望を感じた。

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