中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.50
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本棚登録 : 3500
レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122028401

感想・レビュー・書評

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  • 面白い話と面白くない話が交互にやってきて、読み終えるのに時間がかかった

  • 村上春樹の短編小説。村上春樹は短編集も多いけど、やっぱり長編が面白いね。

    『土の中の彼女の小さな犬』 で男性が女性のプロフィールを予想で当てていくシーンが憎い。(p211)

    『午後の最後の芝生』にはとても丁寧に芝刈りをする男が登場する。村上春樹作品でよく描かれる「日常的な行動を丁寧にこなす人」だ。料理や掃除を丁寧に行うシーンがよくある。

    ---

    memo

    107
    「テレビには少なくともひとつだけ優れた点がある。」「好きな時に消せる」

    268
    「この世界には、たぶんあなたは御存じないと思うのですが、約三千人の羊男が住んでおります」と羊男は言った。

  • 図書館で。
    私小説なんだかフィクションなんだかその辺りはよくわからないのですが村上春樹は中華料理がキライだって聞いたことがあるから多分創作なんだろうなあ。

    この人のお話って物凄い感覚的な話が多いので合う・合わないがあるなあとしみじみ思いました。終始、だから?とか頭に疑問符を浮かべながら読んでいた感じです。最初に出会った中国人だから何?とか。(曲のタイトルだそうですがその曲聞けばわかるんだろうけど…という感じだしな)そして貧乏な叔母さんがそれまでの人生で存在しなかった僕がなんでそんなタイトルで文章を書かなきゃならないんだ、とか。大体、貧乏な叔母さんの生涯をいずれ貧乏な叔母さんになるための少女の人生と位置付けてる辺りで物凄い上から目線というか差別してるなあ。確かに「僕」は貧乏な叔母さんにはならないだろうし、作中の印象からすると貧乏にもならなそうだものな。誰も貧乏なんかなりたくないってのに。

    まあ作中にもありましたが1980年代という時代の小説なのかなあとも思いました。最後の羊男の話はちょっと面白かったですが何でシドニーの私立探偵は漢字が読めるとか読めないとかにこだわるのかなあと少し不思議に思いました。

  • 最近子どもが「中国人と話した!」と夢中になって話すのを聞いて、この本を思い出した。

    正直、村上春樹は苦手。読後に余韻じゃなく疲労が残る。短編集でも、それは同じ。

    「午後の最後の芝生」
    消えた存在に思いを馳せずにはいられない意味深な空気。

  • 村上春樹の小説は、状況や時間の流れに実体感というか、質感がある。「さわれる」と言った方が良いか。なので、その手触りに対して「好き」と「嫌い」に分かれる。僕は、まだ、触れられること自体を楽しんでいる、と言ったところ。

  • 中国行きのスロウ・ボート読了。最近の春樹さんは読みやすくなったんだなあとつくづく思った。もうまったく意味がわからない。意味が取れない。でも羊男はこれかーという発見はあった。これらがだんだん煮詰まって数々の作品ができていくんだなあ。だが今の僕には理解できない

  • かなり初期の村上作品。やはり独特で難解。

  • 病気を患う前に購入し、途中まで読んでずっと積読状態だった本。

     本書は、村上春樹が1979年に『風の歌を聴け』でデビューして以来、初の短編集らしい。
     私個人の感想としては、村上春樹の初期の作品は読みづらい。したがって、本書もなかなかページが進まず、いつの間にか途中で積読状態になってしまったのだろう。
     彼の(小説)作品として一番優れているのは、90年代半ば~2000年代
    前半にかかれたものではなかろうか。ただ、この頃から残酷な描写がしばしば用いられるようになり、読み終えた数日後にしばしばトラウマ状態に陥ってしまうのだが・・・

     まとめてしまうと本短編集は、村上春樹の初期の荒削りな作風を好む人にはオススメである。『風の歌を聴け』をすばらしい作品だと感じる人ならOK。『世界の終りとハードボイルドワンダランド』辺りからファンになった人には少し読みづらい。といったところだろうか。

     残念ながら再読はなし。古本屋にお預けして、新たな読者を探してもらうことにする。

  • 僕が初めてあった中国人は居酒屋のバイトです。

  • この短編集は1年越しでやっと読み終えました。
    ひとつひとつ、読み終えてから間が空いたので
    なんだっけ?ということはなかったのですが、
    熱くなってきたと思ったら、冷めた…という印象です。
    感情移入するまでに時間がかかって、
    話を楽しむ前に話が終わってしまいました。

    もう一度読み返してみたら、また違った感想を持てるかもしれません。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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