Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

  • 中央公論新社
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感想 : 143
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122029576

作品紹介・あらすじ

村上春樹が心をこめて贈る、12の「パーソナル・ベスト」。レイモンド・カーヴァーの全作品の中から、偏愛する短篇、詩、エッセイを新たに訳し直した「村上版ベスト・セレクション」に、各作品解説、カーヴァー研究家による序文・年譜を付す。

感想・レビュー・書評

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  • 【ロングセラーを読む】いたるところにドラマはある 「レイモンド・カーヴァー傑作選」村上春樹編訳 - 産経ニュース
    https://www.sankei.com/life/news/201114/lif2011140001-n1.html

    ほぼ日刊イトイ新聞 -本読む馬鹿が、私は好きよ。
    https://www.1101.com/yomu/08murakami_06.html

    Carver's Dozen|文庫|中央公論新社
    http://www.chuko.co.jp/bunko/1997/10/202957.html

  • ドラマチックではない

    ハッピーエンドでもない

    でも、破滅的な絶望という訳でもない。

    やや日常的で、負のオーラを出していそうな主人公達・・・

    不幸で寂しい話が多かった気がします。


    村上春樹の一個一個の解説を読む前、読んだ後で読むと良い様な気がします。

  • 大聖堂、ささやかだけれど役に立つこと。
    この二作品だけのために買っても損じゃないぐらいよかった。

  • 果たしたとも。
    そう言って死んできたい。

  • 再読。村上春樹による訳文、どうしても春樹感が出るのでもっとニュートラルな訳文も読んでみたい。「ささやかだけれど、役にたつこと」「ダンスしないか?」「大聖堂」なんかのわかりやすく人の心と心が結びつく一瞬を描いた作品が好き。

  • 大聖堂ととるにたらないものもので号泣した。

  • なんで星5なのか分からないんだけど、星5をつけなければいけないと思った。明らかに好きだったなと自信を持って言える話がいくつかあって、サマー・スティールヘッド、大聖堂。ささやかだけれど、役に立つことは途中までううぬと思って読んでいたけど、最後がすごくよくてこれも好きだ。むろん、他の話もこの作家への理解度が上がるほど好きになっていくのだと思う。
    サマー・スティールヘッドは、主人公が外で緑のニジマスを捕まえようとする場面が美しすぎる。水飛沫と水の冷たさが目に浮かぶ。そして家に戻ったあと、魚が死体になるというこの鮮やかな変化がよい。少年期を喪う。大好きな短編だ。
    大聖堂も天才すぎる。盲人との関わり、こんな何気ないシーンがどうして胸を打つのだろう、と思う。一緒に紙に大聖堂を描くとき、彼は目を瞑る。そして盲人の手が彼の手の上に乗っかる。このなんともいえない気持ちは何か大きなものを突き抜けている。触れるときの感触というのだろうか。すごい。
    ささやかだけれど、役に立つこと。危篤の子どもが亡くなるまでそばにいる両親の場面は読んでいて辛い。なんでこんな辛い場面をつらつらとずっと書くのだと思ったが、最後のパン屋の場面で花開くようだった。人にはこんな感動の覚え方があるんだという一瞬の切り取りがこの作家はすごいと感じさせられる。そしてその場面にかかったときの美しさには息を呑んでしまう。この作品集に収められている他の本にもいずれ心を奪われるのだろう。

  • 収録されている短編・詩・エッセイはすべて読んだことがあり、初見の部分は巻頭の解説と巻末の訳者によるあとがきのみだった。しかしもちろん、それを知りながら読んだわけで、再読するに値する、よい短編が揃っている。この選集の不満を強いて挙げるとすれば、個人的に好きな、犬を捨てに行く話(「ジェリーとモリーとサム」)がなかったことくらいだ。

  • どの話からも、日々の中で積み重ねてきたものと、それが崩れる予感みたいなものを切々と感じた。
    大きな変化や事件でも、通り抜けてしまった後でやっと変化に気づくような静かな感じで。
    村上春樹も書いてるけど、作中に出てくる食事がめちゃくちゃ美味しそうに感じる。
    シナモンロール食べたくなった。

  • だいたい文学というものからずいぶん遠ざかっていたし、しかもアメリカ文学ときたらマーク・トゥエインとかO.ヘンリぐらいしか知らないので、レビューなんておこがましいもいいとこなのだけれど。
    『大聖堂』は、他の作品とは訳文のタッチが変えてあるようだ。それにしてもさすがに傑作と評されるだけあって読み終えたあと大きなため息をついてしまった。
    いつのまにか主人公に同化して大聖堂を"感じて"いた。私は建築を生業としている者であるけれど、こんなふうに建築を"感じる"ことができるなんて夢にも思っていなかった。

    『ささやかだけれど、役にたつこと』は、小学生の息子を持つ私にとって、読み進めるのが辛いストーリーだった。登場人物は大げさに慟哭したり嘆いたりするわけではない。しかしその悲しみがひしひしと胸に迫ってくる。そして最後の、まるで暗雲の切れ間から日差しが射すような、静かで暖かな救い。

    淡い秋の日を感じさせるようなカーヴァーの文章は、どんな阿呆でも絶対間違えないように書かれたマニュアルかさもなくば粘膜をタワシで擦るような刺激的な文章ばかりがはびこる現代には、なかなか受け入れられ難いのかも知れないと思う。

    だけど、読み終えてから1週間も経つのに、その印象が心から消えていない。そのことだけは、これを読んでいる人にぜひとも伝えたい。

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