鬼龍院花子の生涯 (中公文庫 み 18-14)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122030343

感想・レビュー・書評

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  • 昭和版アウトレイジ的なものを予測していたから肩透かし感は否めない。
    しかし実名組織でやるのが魅力。
    櫂とは真逆の因縁話だなぁ。私は櫂のほうが好きだけど。

  • 耐える、全て耐えて生きる小説は辛すぎて、心が重くなる。
    宮尾さんの作品は女性が発言出来なくて、男性の理不尽にも反抗する訳でもない昭和の男尊女卑がリアルに描かれているので貴重なのかも知れないが、それでも読んだ後はずっしり重く感じる。

  • 松恵の生涯でもある。
    鬼政の後、人がコロコロ死にすぎ。

  • 薄幸な女性の過酷で悲しい一生を描いていながら読後感は不思議とさわやかで清々しい。宮尾登美子という作家のなせる技でしょう。映画とは別物ですね。久しぶりに櫂も読みたくなりましたが電子化されていないようで残念です。

  • 昔、映画を見た。その内容はうろ覚えだけど、今回原作となるこちらを読んで、記憶の中にうっすらと残る映画とは別物だと思いました。

    表題は鬼龍院花子の生涯で、確かにその生涯が描かれているのですが、主人公は花子の戸籍上の姉になる松恵。
    養女にもらわれたばかりに、望まぬ任侠の世界に身を置き、そこに囚われ、翻弄される松恵が哀れでならない。

    また、宮尾さんのほかの著書でも言えることですが、これだけの濃い内容でありながら、最後まで文章がだれることないのがすごいです。

  • あの任侠(?)映画の原作小説。映画は未視聴。
    「なめたらあかんぜよ・・・っ」ていう台詞が原作に出てこないこと、夏目雅子が演じてる役が”鬼龍院花子”じゃないことに驚いた。
    それから映画予告に「お父さん、これっきりにして・・・」ってシーンがあったけど、そんなシーンも無い(笑)

  • この人の本は良いのだが書き方に難しい所がある、然し
    読んでしまう、魅力が有るんだろう。

  • 昔、記憶がうっすらだけど映画で見たような。
    でもその頃の記憶と内容は違っていたな。
    鬼龍院一家の繁栄と衰退が描かれていて、とてもリアリティがあって、本当に何処かであったんではという気持ちになりました。

  • 華々しい内容かと思ったが全然ちがった。因果とは恐ろしいもの。

  • 高知などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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