長屋王残照記 1 (中公文庫 コミック版 さ 1-16)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122031067

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代にはまりました。
    「天上の虹」を読んだあと読むと
    歴史の流れがつかみやすい。

  • 今作は彼女の他の歴史漫画(「天上の虹」「女帝の手記」など)と比べて、明らかに主人公のキャラが立っている。

    というか、長屋王が清廉潔白、頭脳明晰、情熱的で優しい夫という、すさまじいスーパーマンとして描かれている。これが肝。まあ、歴史解釈は自由なんですが。
    また、彼女の他の歴史漫画と比べ、比較的短い期間を十分なページ数を取って描けている。そのせいか、正妻の吉備皇女・側室の藤原長娥子・元明天皇・氷高内親王(後の元正天皇)という味方のサブキャラはもちろん、藤原不比等・藤原房前・首皇子(後の聖武天皇)という敵サイドのサブキャラもしっかりとしたキャラクターとして描かれている。

    これら、キャラクターの描き方の深さがこの作品に大きな魅力をもたらしている。

  • 奈良を訪れた際、イトーヨーカドーが見えた。その敷地が、元長屋王の館と知らされた。長屋王の変という言葉。日本史のこの言葉が、急に現実味を帯びた。彼の地を訪れる事の面白味。

  • 長屋王って、知っているようで知らない。
    育ちが良く、理想を貫こうとする・・・
    あれ、どなたかに似ていないか?

    個人的には、首皇太子が弱々しすぎなのが、残念。
    かつては、そういうイメージだったけれど
    近年の研究成果で、変わってきただけに。

  • 絵のブレがなく、当時の政治経済についても確かな知識に基づいて描かれたもの。歴史漫画として、かなりハイクオリティ。

    主人公の長屋と不比等の対立がメインだが、ヒール役の藤原氏にも道義があり、わかりやすい悪人ではない。女帝も出てくるが、女性らしい嫉妬心とかどろどろした部分はあまりなく、上に立つものらしい苦悩がしっかり描かれていることに好感。

    表情に動きがなく淡々としたストーリーなので、昔読んだ時には面白味がなかったのだが、いまさら読むとかなり理解できる。

  • 歴史好きだけど何故か「天上の虹」は手に取らずにきたけど最近読んだもののせいか興味が湧いたので、手始めに巻数も少なく何にしろ“長屋王”だったので、こちらから。あの発掘調査から色々判明したこともあり想像は広がりますね。

  • 「天上の虹」の続きを読めたみたいな感じで嬉しい☆
    氷高にはもっとがんばってほしかったにゃ~。

  • 100回以上は読んだかも

  • 陰謀うずめく。

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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